現在では、様々な宗教が存在しますが、本質的には何かを信仰することによって幸せになれるというストーリーです。
どんな時でも、自身を助けてくれる絶対的な何かの存在は、精神を安定させてくれます。
何もできない子どもが、何でもできてしまう親(大人)に抱くような、絶対的な安心感と同じとも言えます。
日常の中にストレスがあったとしても、信仰し最終的に幸せになれると考えることによって、それは人生の苦しみやストレスを軽減する一つの手段にもなります。
乱れてしまった精神(負の感情)によってストレス思考は生じるため、精神を安定させることは、ストレスの軽減につながると言えます。
また、ストレスがあった時に、宗教の経典や書物などを読み学ぶことに対して頭を使うことによって、これまでストレス思考に費やされていた時間も必然的に減ることもあるため、さらにストレスは軽減されていくとも言えます。
目指していることは、宗教も先に述べたようなメンタルメソッドと同じようなものと言えるのかもしれません。
ただ、メンタルメソッドの場合は、ストレス状況によっては実践するのが難しいし、人によっては、よくわからないという人もいます。
一方、宗教の場合は、そのような人に対しても、わかりやすくするために、その入り口は、「ただ信じる」というシンプルな考え方になっているとも言えます。
もちろん経典や書物にはシンプルではない複雑なストーリーや世界観の設定・概念がつづられていますが、それを完全に理解しなければ、その宗教を信仰できないというわけでもありません。
ストレスから解放されるために、特別な思考のテクニックのようなものも要求してはいません。
宗教は、「ただ信じれば、幸せになれる」という話とも言えます。
結局シンプルだからこそ、宗教は広まりやすいし、実際に多くの人がライフスタイルに取り入れているのではないでしょうか。
このように、宗教というものも他のメンタルメソッドと同様に、ストレスの一つの対処法と言えます。
また、宗教には精神を安定させる事以外にもメリットがあります。
それが、各宗教において存在する様々な禁止事項です。
その中には、明確に禁止されているものもあったり、各宗教の捉え方(本人の判断)により、結果的にほぼ禁止に近い状態のものなど、多種多様なものがあります。
人によっては禁止事項が多すぎて息苦しい、堅苦しい、古臭いと思うかもしれませんが、多くの禁止事項は何の意味もなく存在しているわけではありません。
各宗教には、独自のしきたりやルールのようなものがありますが、それらは理に適ったものであるとも言えます。
例えば、砂漠の多い地域では女性は頭を含めた体を隠す服装をし、ほとんど肌を見せないようにします。
これは、水や食料の確保が難しい砂漠において、子供をたくさん作ることは得策ではなく、女性の肌を隠させることで過剰に性的欲求を刺激しないため、というのも一つの理由として考えられます。
別の宗教においては、結婚前の性行為を禁止したり、子供を産むため以外の快楽を求めるためだけの性的行為を禁止したりすることもあります。
また、お酒やタバコなどを禁止する事もあります。
様々な禁止事項が存在しますが、多くの宗教において、特に乱れるようなことを嫌い、禁止しています。
なぜなら、長い人類の歴史の中で、人が何によって乱れ、それによって心と体を乱し、いかに苦しむのかということが既にわかっているからです。
何度も何度も、何世代にもわたって人々は見てきています。
過去の経験上、こうしておいた方が良いということで、様々な禁止事項は語り継がれ、生まれていったとも言えます。
性的欲求や、お酒やタバコなどの、一時的な快楽への欲求を自分の意思で抑えることは、とても難しい事です。
しかし、宗教で禁止したり、子供の頃から良くないことであると教えていれば、余計な苦しみを回避しやすくなることもあります。
一見、宗教のしきたりやルールは厳しいもののように思えますが、それは過去の人類が残した知恵なのではないでしょうか。
このような意味合いでも、宗教というのは心と体の安定をもたらすために先人達が作り上げた一つの手段とも言えます。
ただ、人によっては禁止事項がストレスになる人も当然いるし、抑圧された生活を続けることで、溜まりに溜まったストレスによって悪いことをしてしまったり、逆効果になる場合もあります。
場合によっては、人々を導くための聖職者でさえ罪を犯してしまうこともあります。
また、本来、人々が幸せになるための宗教が原因となり、人同士で争ったり、国家間で戦争が起きたり、様々な問題に巻き込まれてしまう事もあります。
宗教は人間がつくったものであるため、全ての人にメリットをもたらすことができるほど完璧なものではないのかもしれません。
宗教を信じることでメリットを享受できる人もいれば、人によっては合わないことも当然あります。
では、どうしても宗教を信じることができない人は、一体どうすればいいのでしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
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