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なぜ、人は病気になるのか?

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人によって数えきれないほどの病気の種類は存在します。

まず大別するとしたら、先天性なのか後天性の病気なのかに分けることができます。

先天性の病気とは、遺伝や生まれ持った体の構造上の問題など、生まれつきの要因によって引き起こされる病気です。

しかし、多くの人は、基本的には健康な状態で生まれ、その後の生活の中で病気になっていきます。

現代人を悩ますほとんどの病気というのは、後天性のものであると言えるのかもしれません。

多くの病気は、後天性の要因が大きいため、当然全員が病気になるわけではなく、病気にならない人もいます。

現代は病気になる人が多いため、まるで病気になる事が当たり前のような時代です。

しかし、病気にならずに健康で一生を終えることは特別な事なのでしょうか。

むしろ、病気になる事の方が特別な事なのではないでしょうか。

病気にならない人がいるように、本来のカラダの機能が正常に働くことができていれば、人間は病気にならない生き物であるのかもしれません。

病気のメカニズムや、体の機能を理解すればするほど、そのような考えに至るのは当然であると思うほどに、人間のカラダは優れたシステムをもっています。

病気にならない人の理由を、先天的に病気になりにくい能力をもっている、というように捉えることもできます。

生まれつき病気になりやすい人と、生まれつき病気にならない人が一定の割合で存在する…。

もし、そうであるならば、病気になる人の数は、いつの時代においても、人口に対して一定の割合でなければなりません。

しかし、現代において病気になる人の割合がどんどん増え続けているということは、その要因が先天的なものではなく、やはり後天的なものであるということを物語っているのではないでしょうか。




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