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健康を崩し、人は病気になる。

特別な病気を除き、多くの病気というのは、体が正常に機能しない状態が長期的に継続することで起きていると考えることができます。

この考え方が正しいのなら、「健康を維持する」ということは、体が正常に機能する状態を維持するということになります。

また、「病気を治す」ということは、体が正常に機能する状態へと戻すということになります。

健康維持も治療も、しなければならないことに大きな違いはありません。

結局は、カラダが正常に機能する状態を作り出してあげれば、後はカラダのもつ自己修復テクノロジーによって自然と問題は解決するとも言えます。

もちろん全ての病気が必ず治るというわけではありませんが、多くの病気に対して有効な手段にはなるのではないでしょうか。

では、カラダが正常に機能する状態とは何なのか…。

そもそも、今の現代人のようなライフスタイルを送ることで、正常に機能するようにカラダはできているわけではありません。

人間のカラダは、自然界のライフスタイルの中で最高のパフォーマンスを発揮できるように進化し続けてきたものと考えることができます。

そのため、カラダが正常に機能する状態というのは、本来の「自然界の状態」ということになります。

つまり、健康の必要条件というものがあるとすれば、それは「自然界のライフスタイルそのもの」ということになります。

必然的に、健康に戻るためにしなければならない事というのは、自然界の状態からズレ過ぎてしまった現状のライフスタイルを、元の自然界の状態に戻す(近づける)ということになります。

一体、私たちは何を自然界の状態に戻さなければならないのでしょうか。

現代人のライフスタイルと言っても、年齢、趣味、仕事、家族、交友関係、食生活など、ありとあらゆることが人によって異なるため、何が自然界の状態からズレてしまっているのかということは、人によって異なってくると言えます。

細かな改善点に関しては本人にしかわからない事であり、本人自身で試行錯誤しながら解決していかなければならないものなのかもしれません。

ただ、個人個人でライフスタイルが違うと言っても、自然界とのズレとして考えられる大きな項目はいくつか存在します。

もし、その項目を5つに絞って挙げるとすれば以下のものになります。

1.運動、2.食事、3.睡眠、4.ストレス、5.自然環境。

これら5つの項目に関しては、自然界の状態からズレてしまっていると感じる人も少なくはないのではないでしょうか。

まずは、多くの現代人が修正しなければならないと考えられる、これらの項目に関して本章で述べます。

そして、ストレスに関しては、もう少し深く掘り下げるべきものであるため、次章において記述しています。




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