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人のもつ力が未来の医療を変える。

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これまで、現代医療は、薬や手術など様々な治療法によって体をいじってきましたが、それで上手くいくこともあれば、上手くいかない場合もあります。

現代医療の課題は、現状の方法によって解決できないような様々な病気にあるとも言えます。

なぜ、上手くいかない事があるのでしょうか。

その理由として外せないのは、人間のカラダの複雑さにあります。

人類は、自身のカラダに関して多くのことを解き明かしてきましたが、まだまだ不明な点も多く、すべてを理解しているわけではありません。

生命が誕生した40億年前から進化し続けて、たどり着いた人間のカラダを理解するのには、まだまだ時間が足りません。

まだよくわかっていない人間のカラダをいじるからこそ、病気を治せないことがあったり、副作用などの予期せぬ問題が生じたりしているとも言えます。

完全に理解できているのであれば治せるであろうし、問題が起こることも無いのではないでしょうか。

ということは、現状で上手くいかない病気に対しては、人類よりも、カラダのことに関して詳しい専門家に治療を任せてしまった方がいいとも言えます。

例えば、自宅のパソコンが壊れてしまった時にどうするでしょうか。

多くの人は、自分で少し触ってみて直るかどうか試すかもしれませんが、それで直らなければ、メーカーなどの専門家に普通は修理を依頼するのではないでしょうか。

なぜなら、自分で触りすぎて、大事なパソコンが壊れてしまったら困るからです。

人間のカラダも同じではないでしょうか。

薬や手術などの治療法によって、ある程度の対処法は取るけれども、それ以上は、体の専門家であるカラダ自身に任せてしまった方がいいとも言えます。

人類よりも人間のカラダをよく理解しているもの、それは人間のカラダそのものではないでしょうか。

そして、人間のカラダは、人間の体をよく理解しているからこそ、治せない病気を治せる可能性も持っているのではないでしょうか。




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