健康の条件として、まず一番に思いつくのが運動ではないでしょうか。
昔から、運動した方が健康に良い、と言われ続けています。
では、運動をしなくても健康を維持することはできるのでしょうか。
運動は、「した方がいい」というレベルのものなのでしょうか。
運動が、なぜ必要なのかを述べる前に、必要か必要でないのかを一度考えなければならないのではないでしょうか。
結論から言えば、必ず必要になる項目であると言えます。
なぜなら、動物が自然の中で生きている場合、必ず運動をすることになるからです。
食料を得るために、肉食動物であれば他の動物を狩らなければならず、獲物を追いかけ仕留めるという行為(つまり運動)は必ず求められます。
草食動物であっても、餌場を変えるために長距離の移動をしなければならないこともあります。
また、弱肉強食の自然界においては、天敵から逃れるために全速力で走ったり、闘ったりしなければならないこともあります。
何も運動をせずに、自然の中で生存することはできません。
動物である限り、「動く物」である限り、自然界においては必ず運動をしなければならない状況にあります。
必ずしているということは、それを前提に体の機能は進化・発達してきているため、運動しなければカラダの機能は正常な働きを保つことができなくなるとも言えます。
自然界の動物は、運動をせざるを得ない状況にあるわけですが、現代人はどうでしょうか。
人間社会で生活している限り、狩りをしなくても、食料を求めて移動しなくても、敵から逃れる必要性もありません。
食材は、お金さえ払えば手に入るし、飲食店で料理を食べることもできます。
食物連鎖の頂点にいる人間は、他の動物に襲われるということもありません。
その代わりに、社会で生活していくためには、仕事をしてお金を稼がなければなりません。
しかし、その仕事の中で、どれほど体を動かしているでしょうか。
もちろん仕事内容にもよりますが、様々なことが自動化される中で、昔ほどは運動量を必要としてはいないのではないでしょうか。
日常の家事においても、楽をしようと思えば楽ができる状況が身の周りに、たくさん用意されているのではないでしょうか。
本当に「動く」ということが、どんどん少なくなってきているのが今の現代社会です。
人がより動かなくてもいいように、人がより楽ができることを求めるからこそ、それに合わせて商品やサービスは開発されていきます。
当たり前のことですが、より楽ができるように人間社会は進んでいます。
その一方で、生活が豊かになればなるほど、人間は病気になりやすくなるとも言えます。
例えば、発展途上国の人たちが経済成長により、先進国のような豊かな生活ができるようになってくると、先進国の人々がなるのと同じような病気になっていきます。
はじめは経済が豊かでないことが問題であったのに、その問題を解決すると、今度は病気という別の問題が生じてしまいます。
生活は豊かになっていきますが、それとともに生活スタイルは自然界の状態から、どんどん離れていきます。
生活が貧しいほど、明らかに生活の中で必要とされる運動量は多くなります。
逆に生活が豊かになるほど運動量は減少します。
また、運動量だけでなく、生活が豊かになることで人間関係などの余計なストレスを抱えることにもなるなど、様々な変化(自然界とのズレ)が生じます。
急成長を遂げる前の発展途上国の人たちは、自然界のライフスタイルから離れすぎていなかったからこそ、先進国の人がなるような病気にならずに済んでいたとも言えます。
逆に、生活が豊かになり、自然界のライフスタイルから離れすぎたために、カラダの機能は正常に機能しなくなり、その結果として病気になる人が増えてしまったとも言えます。
人間が生きていくためには、空気を吸い、必ず呼吸をしなければなりません。
空気のある地球上で生きるために、その環境に合わせる形で進化し、今の体があります。
また、運動をするという自然界での環境(生活スタイル)に合わせてカラダの様々な機能はできています。
つまり、運動というのは、人間が呼吸をするのと同じように、健康に生きていく上で必ず求められるものなのかもしれません。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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