TOP > 未来医療 > p. 151

第十一節 治療をするか迷ったら。

p. 151( p.151 - 154 )




誰でも、できれば体を何もいじらずに、生活習慣の改善により病気を治せたら、と思うものです。

しかし、どうしても治療をするかしないのかの選択を迫られることがあります。

そして、提案される治療方法の条件によっては、簡単に決断できない場合もあります。

では、治療をするかどうか迷う時というのは、どんな時なのでしょうか。

通常の生活ができなくなる状況に陥っている場合は、治療をするかしないかの選択で迷うことは少ないと言えます。

例えば、極端な例でいうと、病気で気管が塞がれて呼吸が困難であるとか、腸が塞がれて便が流れない…など。

今すぐに治療をしなければ生きられないような状況…。

このような緊急時に、迷う人は少ないはずです。

自分自身に余裕が無い時には、人は迷わないとも言えます。

逆に、大きな病気と診断されたとしても、体のどこも痛くなければ、苦しくもない、いつも通りの生活ができている時はどうでしょうか。

このような、自分にまだ余裕がある時に、人は治療をするか迷うのではないでしょうか。

病気を治すためとはいえ、副作用の大きな薬は体に入れたくないし、体の一部を切除したくもない。

でも、もし治療を断り、生活習慣の改善で治らなかったら、つらい治療であってもしておけばよかった、と後悔するかもしれない。

どの選択をすればベストなのか、わからないから悩むとも言えます。

簡単に考えても、選択肢は2つ(治療するか・しないか)、その結果も2つ(治るか・治らないか)あるため、全4パターン存在します。

もし、治療をせずに病気が治ったら、治療をしなくてよかったと思う。

もし、治療をせずに病気が治らなかったら、やっぱり治療しておけばよかったと思う。

おのおの、その逆もあります。

治療をして病気が治ったら、治療してよかった。

治療して治らなかったら、やっぱり治療しなければよかった。

いろんなパターンがありますが、結局は、治らなかったら後悔します。

では、一体どうすればいいのでしょうか。




未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。

The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.

目次( p. 1 - 158 )