生まれながらにして病気になる原因をもって生まれてくる人もいますが、ほとんどの人はそうではありません。
多くの場合は、健康な状態で生まれ、健康な状態で生活し、やがて病気になります。
「病気になった」ということは、その前は病気ではない状態であったのであり、健康な状態を維持できていたと言えます。
つまり、病気になったということは、自分自身のカラダが病気になる状態に陥っているということになります。
体内の異物を除去する力が弱ってしまった…。
体内システムがおかしくなってしまった…。
体の許容範囲をオーバーしてしまった…。
結局は、健康な状態を維持するために必要な体の状態を失ってしまい、その結果として病気になっています。
ということは、病気を治すということは、体の状態を健康が維持できていた元の状態に戻すということになります。
現代医療において病気を治すという場合、体に起きている病気の症状に焦点が当てられますが、本当にフォーカスしなければならないのは、病気を生み出してしまう原因となったカラダの状態そのものであると言えます。
例えば、心臓病で血管が詰まってしまった…。それを解決するために、血管の詰まりを取り除く。
癌が見つかった…。その癌細胞を薬で小さくしたり、手術で取り除いたりする。
血管が詰まったり、癌細胞ができたりしてしまったという症状は、病気という現象の本質ではなく、末端の現象であるとも言えます。
病気の末端現象を解決することで、病気というものを治そうと試みているということになります。
治療をすれば、症状も良くなるし、病気の指標となるような数値も下がってきます。
では、末端現象を解決することは、病気というものを本当に治しているのでしょうか。
末端の現象を解決することはできていますが、体の状態というものを何も戻しているわけではありません。
病気になってしまった根本的な原因を解決したわけではありません。
つまり、体は、治療後も、「病気になる」という状態のままであると言えます。
とりあえず、病気の症状が起こる末端原因を、体から取り除いただけであるとも言えます。
薬や手術などがしたことというのは応急処置であって、治療により、健康な状態を維持できるようなカラダに変えたわけではありません。
体は、何も変わってはいません。
病気になる状態に体が陥っている場合は、何度も末端原因を取り除いてあげたとしても、病気は再発してしまいます。
一度、病気の原因をゼロにしても、病気が生じる状態は継続しているわけであるので、時間が経てば病気が再発することもあります。
最終的には、治療をする前の状態(病気の状態)に戻ってしまいます。
例えば、大きな借金をしている人がいて、その人の借金を一時的に帳消しにしてあげたとしても、借金をする人は、また借金をしてしまう事があります。
借金をしたのは、お金が不足しているからですが、帳消しにするという行為は、お金が足りないという根本原因を解決したことにはなりません。
ただ借金を無くしてあげればいいという話ではありません。
本人の抱える問題の根本的な部分を変えなければ、問題はいつまでも解決しないとも言えます。
借金で首が回らない時に、その借金を帳消しにしてあげることは必要なことですが、そこから先、借金をしなくても済むようにしていくということが非常に大切なことになります。
つまり、健康を維持できる状態に体を戻さなければ、問題は解決しないと言えます。
現代において治すのが難しいと言われる病気の多くは、このような病気ではないでしょうか。
長い年月をかけて凝り固まった本人のライフスタイルそのものが病気を生みます。
そのライフスタイルを変えることは簡単なことではなく、だからこそ、そのような病気を治すことは難しいとも言えます。
では、そのような病気を抱えている人たちに対して、現代医療が提案していることとは一体何でしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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