人間の体をもっともっと理解しなければ、現状の知識レベルで生み出した薬や手術などの治療法では歯が立たない病気も存在します。
人間の体は、非常に複雑な精密機器とも言えるものです。
そのすべてが記載された説明書をすべて読まなければ、複雑に配線の入り組んだ中身を、いじって直すことはできないとも言えます。
確かに、機器のすべてを理解していなければ、機器を直すことなど、できないのは当然のことです。
だから、人類は人間のカラダの優れた自己修復テクノロジーを上手く使えずに病気を治すことができないとも言えます。
では、説明書を全部読まなければ、機器の機能は使えないのでしょうか。
例えば、携帯電話(移動体通信デバイス)ですが、その説明書を全部読まなくても、全部理解しなくても使えているのではないでしょうか。
昔は分厚い説明書が付いていたりもしましたが、今では簡単な説明書しかついていない機器の方が多いのではないでしょうか。
なぜ、私たちは携帯電話を使えるのでしょうか。
大昔の人に今の携帯電話を渡しても、それはただの小さな物体であると言えます。
何が何だかわからないから全く使えません。
でも、今の人は、極端な話をすると、説明書を1ページも読まなくても使いこなすことができます。
携帯電話の中身がどうなっているのか、その仕組みを理解していなくても、携帯電話の機能を使うことができます。
それは、携帯電話というものが、電波で情報を飛ばすことができて、音声で会話ができて、あらゆる情報を検索できて、ゲームができて、位置情報も確認できる…、ということが、わかっているから使うことができます。
今の携帯電話というものが一体どういうものなのか、その概念を理解しているからこそ使うことができます。
携帯電話に限らず、どういう仕組みで動いているのかを理解してはいないけれど、使うことができているものというのは、日常の中にたくさんあるはずです。
ここでは携帯電話を例に挙げましたが、それは人間のカラダも同じではないでしょうか。
昔は人間の体もよくわからない事ばかりでしたが、今は人間の体の大きな概念は理解することができます。
免疫というものがあるということも理解できたし、その他にも様々なシステムによって体は動いていることもわかりました。
体には病気を予防する機能があることもわかったし、自ら病気を治そうとする機能があることもわかりました。
また、なぜ病気になってしまうのか、病気を治すとはどういうことなのか、ぼんやりと、なんとなく全体像(概念)をつかむことができています。
人間の体の機能を使うことができる程度の知識は、十分あると言えます。
私たちは、携帯電話のように、優れた体の機能(テクノロジー)を、すでに使うことができるということです。
複雑な体の中をいじって病気を治すことまではできませんが、体に備わった病気を治そうとするテクノロジーが、最高のパフォーマンスを出すには、どうすればいいのかはわかります。
ライフスタイルを改善し、体が必要とする動作環境を満たしてあげればいい。
薬や手術などにより直接カラダの中をいじって、体のもつテクノロジーを思いのままに使いこなすことはできないけれども、間接的であれば使うことができます。
それによって、問題を起こすことなく、病気を治すことにカラダのもつ優れた自己修復テクノロジーを利用することができます。
携帯電話が誰でも使えるように、カラダの機能も、概念さえ理解していれば誰でも使うことができます。
携帯電話を操作する際に、携帯電話の中身をいじって操作しようとする人はいません。
例えば、メールを送るのに携帯電話の中をいじってメールを送る人はいません。
なぜなら、そんなことをしなくても操作することはできるからです。
ところが、現代医療は、なんとかしてカラダをいじって体のもつ力をコントロールしようとしています。
ただ普通に携帯電話を使えばいいだけなのに、あまりにも難しい方法で携帯電話を使おうとしているとも言えます。
まるで、本当は簡単な問題を自分で勝手に解決不可能な問題にして、自分で勝手に苦しんでいるのではないでしょうか。
結局、特殊な薬や治療法などを使わなくても、病気を治そうとする体の力を上げることはできるということです。
特別なものは何もいらないし、専門的な知識も特殊な能力も必要ないとも言えます。
必ず病気が治るかどうかは別にして、病気を治そうとする行為というものは医師だけではなく、患者自身にもできることはあるということです。
このように、未来のテクノロジーとは、まさに概念そのものであると言えます。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
-
まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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