なぜ、運動は、カラダの機能を正常に機能させるために必要なのでしょうか。
必要な理由は多くありますが、一例を挙げるとすると、運動量が減ると免疫力が低下するということが言えます。
免疫力とは体内の免疫細胞の働きの強さ(活動能力)とも言えます。
この免疫細胞は温度に影響を受け、体温が高いほど活発に活動することができます。
そのため、体温が高い人ほど、免疫力は高くなる傾向があるとも言えます。
では、体温と運動に何の関係性があるのでしょうか。
運動をすると、カラダが温まってきて、ポカポカしてくるということは誰でも経験していることですし、当たり前のことです。
なぜ、カラダは温かくなるのでしょうか。
体を動かすのは筋肉であり、その筋肉が伸縮する際に熱が発生しています。
人間の体温は約36℃付近で一定に維持されていますが、その体温を生む熱量の一部は、カラダの筋肉の収縮によって生じているとも言われています(1)。
体内の筋肉量が体温を保ち、免疫力を維持している要因の一つになっているとも考えられます。
筋肉量が多い人は、体温も高く免疫力も高い。
逆に、筋肉量が少ない人は体温を高く維持しにくくなり、免疫力も弱くなる傾向があると言えます。
つまり、動物の自然界での運動の意味の一つは、筋肉量を維持し高い体温を維持することであり、結果として免疫を高く維持することにもつながっているのではないでしょうか。
動物は自然の中において、必ず運動しなければなりませんが、そのおかげで病気にならずに健康を維持するために必要な一つの要因を満たすことができているのかもしれません。
人によっては、「体温を上げれば免疫が上がる」のであれば、運動をせずに、体を温めるなどの物理的な方法で体温を上げればいいのではないか、と思う人もいるかもしれません。
しかし、それは一時的なものであり、運動をして筋肉量を維持することによって体温を上げるのとは、少し意味合いが違ってきます。
高い筋肉量を維持するということは一時的に体温を上げるということではなく、平均体温を上げるということであり、常に高い免疫力を維持するということにつながります。
例えば、日常の中で、立ったり、座ったり、歩いたり…という動作をした時に、筋肉量が多い人の方が動かす筋肉が大きくなるため、同じ動作をしていたとしても発熱量は多くなります。
つまり、運動をすることにより一定の筋肉量を維持するということは、免疫力を一日中高く維持することにつながるため、非常に効率的であるとも言えます。
このように、運動には健康における重要な役割があるわけですが、当然これだけではなく、運動することによる恩恵というのは他にもたくさん存在しています。
動物にとって運動というものは健康の前提条件であり、それが満たせなくなることで様々な健康問題も生じてきます。
逆に前提条件を満たすことによって多くの問題は生じなくなることがあるため、運動することによって体に良い効果がたくさん生じるのは、当然のことであると言えます。
おそらく、これから先もっと研究が進めば、運動のより優れた効果が今以上に発見されることになるのではないでしょうか。
解き明かされた運動による良い効果を一つ一つ覚えたり理解したりすることも大切なことですが、それよりも、運動の重要性を認識し、実際に運動をすることの方が重要なことなのかもしれません。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
-
まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
―
―
―
―
―
―
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine -
Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.