もし、人間の知識レベルを遥かに超えるテクノロジーが体の中にあるのであれば、医療においても生物模倣によりテクノロジーを発展させた方が発展効率は良くなると言えます。
人間のカラダに病気を治そうとするシステムがあるのであれば、それを模倣して人間の病気を治す新たなテクノロジーを作ればいいと言えます。
しかし、人間のカラダを模倣して新たなテクノロジーを作り出す必要性はあるのでしょうか。
解決したい問題(病気)も、その問題を解決できる可能性のある方法(テクノロジー)も、両者は同じ体の中に存在しています。
生物模倣によって体の外にテクノロジーを取り出す必要性が無いとも言えます。
生物模倣は、生物のもつテクノロジーを人間が使いたい場所や用途で使用するために、生物を模倣してテクノロジーを抽出するものです。
あえてテクノロジーを抽出しなくても、使いたい場所に使いたいテクノロジーは存在しています。
また、抽出しなくてもテクノロジーをそのまま使えるのであれば、抽出しない方がいいとも言えます。
なぜなら、生物を模倣して人間が抽出した技術は、オリジナル(生物そのもの)を超えることはできないからです。
例えば、人間の脳を真似て作った人工知能(AI)は素晴らしい技術ではありますが、人間のように物事の意味や感情を理解するというようなことまでは現状ではできません。
人間の脳のもつ機能には到底及ばないと言えます。
生物模倣するということは、人類の知識レベルにまで落とし込まなければならないため、本来生物がもつテクノロジーがグレードダウン(劣化)するということです。
できるのであれば、生物模倣せずに、生物の体の機能そのものを使うのが一番いいと言えます。
ということは、人間のカラダのもつ自己修復テクノロジーを、そのまま使うのが一番いいということになります。
つまり、世界最高のテクノロジーを私たちはすでに手にしていると言えるのではないでしょうか。
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現状の人類の知識レベルでは、体のもつテクノロジーを超えることができないのであれば、そのカラダのもつテクノロジーを使った方がいいし、それによって今の人類が持つテクノロジーを大きく超える可能性も出てきます。
現代医療は、自分たちが考え生み出したテクノロジーで病気を治そうとしています。
しかし、自分たちよりも優れているかもしれないテクノロジー(体そのもの)で、病気を治そうと試みることも、それはテクノロジーの一つの形なのではないでしょうか。
つまり、人間のカラダのもつ自己修復テクノロジーそのものが、新たな薬や治療法にも成りえると言えます。
このように、人間のカラダ自身に病気を治すような力があるということは、すでになんとなく理解しているという人も少なくはないのではないでしょうか。
問題は、体の中にある優れたテクノロジーを、どうやって使うのかというところにあります。
もちろん現代医療は、人のもつ力の重要性を理解しているし、その力を医療に活用することを試みようとしていないわけではありませんが、上手く使いこなすことができていないのが現状です。
そこには、現代医療を次のレベルに到達させるために超えなければならない大きな壁があるとも言えます。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
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Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.