大きなストレスを抱えているのは当然、現代人だけではありません。
いつの時代においても、人々は何らかのストレスを感じ、どうすればストレスから解放され幸せになれるのか、ということを考え続けてきました。
まさに、ストレスとは、人類が解決したい永遠のテーマの一つであるとも言えます。
では、これまで人類は、ストレスに対してどう向き合ってきたのでしょうか。
理屈では解決することが難しいストレスに対して、人類が創造(想像)したものがあります。
それが、精霊や神のような絶対的な存在です(1)。
初めは、身近にある石や木に対して、精霊というものが宿っていると考えるようになり、自身のストレスとなっている問題の解決を願ったのかもしれません。
精霊に願ったからといって必ず願いが叶うわけではありませんが、中には偶然叶ってしまう事もあります。
そうなると、上手くいったのは、「精霊に、お願いしたからである」と考えるようにもなります。
そのような出来事が積み重なると、自身の想像した精霊という超自然的な存在を、どんどん信じていくようになります。
狩猟採集から農業が始まり定住を始めると、人類の人口は爆発的に増えていくわけですが、自然界の状態からズレてしまっていくにつれて、人間が抱えるストレスは増えていきます。
狩猟採集から農業に変わることで、食料を確保するための労働時間も増えていくし、定住することで雨が降らずに作物が育たない、というような新たな問題も生じます。
また、関わる人間の数が増える程、人間関係は複雑になるし、それによってストレスの原因も無数に増えていきます。
ストレスの数や量が増えていくとともに、願う精霊の数や、その存在も、だんだんと大きくなっていきます。
石や木の精霊で願いが叶わなければ、より大きな石や大きな木に願い…、それでもダメなら海や山の神というように、信じる対象の存在は徐々に大きく・力のあるものへと変わっていきます。
そして、人類は自分自身を助けてくれる存在を、どこまで大きくするのかというと、最終的には全知全能の唯一の神にまで到達します。
全ての問題を解決することができるし、それよりも優れた存在は存在しないというような、絶対的な神をつくり上げ、それを信じていくようになります。
それによって、自分たちで理解できないことや理不尽な出来事も、神という超自然的な存在(理解を超えた存在)によるものであると考えることもできるようになります。
これは、自身のストレスになることを、自分のせいではないと考えることもできるということです。
このような、唯一の存在を信じるようになった社会集団は「宗教」と呼ばれています。
では、なぜ人類の多くの人は宗教を信仰しているのでしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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