まず、リラックスして眠れるカラダとリラックスできずに眠れないカラダの違いは何でしょうか。
体の内部では様々な変化が生じていると考えられますが、そのような内側の非常に細かな変化にはなかなか気づきにくいものです。
一方で、体の表面近くに起きている変化に何か気づくことは無いでしょうか。
例えば、目や首や肩が凝ったり、頭皮が固くなったり…など。
ぐっすりと眠れていた子供の時には無かったような症状が出てはいないでしょうか。
これらの変化を一言で表すのであれば、「物理的にカラダが固くなっている」とも言えます。
私たちは、人間社会の中で異常な状態にさらされています。
この異常な状態には、社会で受ける多様なストレスだけではなく、仕事で目を酷使したり、長時間座り続けるなど、ありとあらゆる自然界とのズレを含みます。
多様な要因が考えられますが、人間のカラダは、このような異常な状態に長期間さらされるほど、体の様々な部位は固まっていくのかもしれません。
つまり、眠れるカラダと眠れないカラダの一つの大きな違いとは、カラダの物理的な固さとも言えます。
であるのであれば、物理的に固まったカラダをほぐすことが対策に成り得るとも言えます。
固いものを柔らかくするには、どうすればいいでしょうか。
伸ばす(ストレッチ)、もみほぐす(マッサージ)…など。
これらは、物理的にカラダをほぐすことで、眠ることのできていた柔らかいカラダ(本来の自然界の状態)に近づけようとしているとも言えます。
ただ、自然界の動物は、たまに体を伸ばすことはあっても、普通は積極的にストレッチをすることも無ければ、マッサージを受けることもありません。
なのに、なぜ、カラダが固くならないのでしょうか。
それは、そもそも人間社会特有のストレスを受けておらず異常な状況下に身を置いていないことも理由の一つではありますが、日常の中で運動をしていることも一つの要因です。
運動により、体の様々な部位が動かされることによって、効率的かつ自然に体はほぐれていきます。
例えば、ただ歩くというだけでも、足(足先、足首、ふくらはぎ、太もも)を動かし、腰をひねり、体のバランスをとるために両手も振り、方向を確認するために首や肩の筋肉なども動かします。
何も意識しなくても、動物はただ自然の中で動くだけで、体のあらゆるパーツが連動して伸びたり縮んだりすることになるため、まるで日常的にマッサージやストレッチをしている様な状態を作り出せています。
体を柔らかい状態に保つことも、自然界における運動の一つの意味であるとも言えます。
一方、現代人は日々のストレスによって慢性的な緊張状態にあるし、加えて、運動量も少なくなる傾向にあることなどから、自然界に比べて余計に体が固まりやすい状況にあるのかもしれません。
つまり、固まってしまったカラダ(眠れない状態のカラダ)を時間をかけて根気よくほぐしていくことが、睡眠の応急的な対策の一つになるのではないでしょうか。
基本は運動であり、それに加えてストレッチやマッサージなどをしていくこともよいのかもしれません。
そして、実は、現代人の睡眠障害の対策として考えられることが、もう一つ存在します。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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