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睡眠 ー 危険が無いから眠れる。

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対策としては、不安の元となっている原因を取り除くことができれば一番いいわけですが、現代人の抱える不安や悩みは、そう簡単に解決できるものではないのではないでしょうか。

社会の構造的な問題や、自分の力では影響を及ぼすことができずに、どうしようもない状況であるからこそ悩んでいる場合もあるのではないでしょうか。

根本的な問題を解決できないのであれば、不安や悩み事を考えないなどの精神的なコントロールをすればいいとも言えます。

しかし、それも非常に難しいことです。

理屈で前向きに考えるように意識していても、ふとした瞬間に気づいたら悩み事を考えてしまうのは、人間の本能的な思考でもあります。

人間は、将来の危険を予測・想定する本能的な思考ができたからこそ、様々な将来の危険を回避し生き延びることができたと言えます。

つまり、人間は、本能的に、どうしても不安や悩みを考えてしまう生き物であるとも言えます。

結局、睡眠の対策としては、2つ考えられます。

1つ目は、解決することが難しい自身の不安や悩みの元になっている原因を、解決が難しいとしても、何とか解決する方向へ自分で向かっていくということ。

2つ目は、寝る前に、いかにリラックスした状態に体をもっていくのか、ということになるのではないでしょうか。

1つ目の対策は根本的解決策であり、2つ目の対策は応急処置になるとも言えます。

ただ、先にも述べているように、不安や悩みの原因を解決する根本的解決は非常に難しく時間もかかります。

そのため、応急処置によって何とかしのぎながら、根本解決も並行して行っていかなければならないのかもしれません。

根本的解決策に関しては一度置いておいて、応急処置(カラダをリラックスさせること)に関して、もう少し考えたいと思います。

リラックスする方法としては、世間でもたくさん提案されています。

例えば、運動、ストレッチ、マッサージ…など。

他にも、癒される音楽を聴くとか、家族や友人に悩みを話す…など、自分がリラックスできることであるのなら、どんな方法でもいいと言えます。

ただ、自然界とのズレという観点で考えた場合に、どんな方法がいいのでしょうか。




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