人間社会において生命の危機となるものとは何でしょうか。
例えば、金銭的な問題が挙げられます。
お金が無いからと言って直接的に死ぬことはありませんが、現代の資本主義社会においては、お金が無ければ十分な衣食住を満たすことができずに、場合によっては死を意味することにはならないでしょうか。
お金が無いことによって命を絶ってしまう人もいますが、それはお金が無いことによって、どうしようもない状況に陥り、死を選択したほうが楽になれると思うこともあるからではないでしょうか。
また、人間関係の問題も一例として挙げられます。
お金と同じように、人間関係が上手くいっていないからといって直接的に死ぬことはありません。
ただ、人によっては、非常に苦しい思いをしていることが身の危険を感じさせ、その危険を回避するために死を選ぶという人もいるのではないでしょうか。
死を選択するというのは極限状態であり、普通に社会で生活している人にとっては、そこまで深刻に考える問題ではないのかもしれません。
しかし、状況が悪化することによって、人間は最終的に死を選ぶ場合があるということは、このような問題というのは、人間にとって身の危険を感じさせるものと言ってもいいのかもしれません。
いずれにしても、人間社会には、自然界におけるような危険は存在していないけれども、逆に人間社会特有の身の危険というものが存在しているのではないでしょうか。
自然界の動物は、弱肉強食の世界において、他の動物に襲われた時に闘いますが、それでダメなら殺されてしまう可能性があるため、逃げる行動をとるのではないでしょうか。
一方、人間社会ではどうでしょうか。
人間関係が苦手な人が会社にいたとして、自分なりに対策をとったとしても上手くいかなかった場合、その状況から逃げることはできるのでしょうか。
多くの場合、生活するために簡単に会社を辞めることはできないと言えます。
お金が無い場合も同様に、本人なりに一生懸命努力していたとしても、お金が無いという状況から逃げれば問題が解決するわけではないので、その状況に耐えながら努力していくしかありません。
このような、逃げ出したくなるような状況というのは日常の中にたくさんあるわけですが、これは、自然界の動物が、襲われた敵から逃げようとしている時に感じている身の危険と同じようなものではないでしょうか。
逃げ出したくなるような状況が身の危険と考えるのであれば、様々な「不安」というものも、現代人の感じる危険と言えるのかもしれません。
未来への不安を、時間が空いた時、ふとした時、眠る前などに考えたことは誰でもあるのではないでしょうか。
例えば、家のローンを払えなかったらどうしよう…。
仕事が上手くいかなかったらどうしよう…。
子育ての事…。
家族やパートナーとの関係…。
大きな病気になったら…。
逃げ出したくなるような様々な不安や悩みを抱えながら、現代人は日々を過ごしていることもあります。
このような不安や悩み事を頭で考え過ぎてしまうと、カラダは、自身の身が危険にさらされていると感じ、戦闘モードをなかなか解除しようとはしないのではないでしょうか。
それにより体は緊張状態となり、リラックスできないため、なかなか眠ることができないのかもしれません。
また、戦闘モードのまま無理に寝ようとするため、疲れが取れないのかもしれません。
もし、疲れが取れないモードで寝ているのだとしたら、疲れが取れないのは当然のこととも言えます。
本来の眠る状態(スリープモード:回復するための状態)に完全に切り替わっていないため、眠っているようでも、まるで半分起きたまま眠っているような状態であるのかもしれません。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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