おいしいものを食べたいと人々が思うからこそ、いろんな加工をして、人々に買ってもらえる様な美味しい商品が社会でたくさん作られ売られています。
しかし、人間の手で加工すればするほど、本来人間(動物)が食べるべきものではなくなっていきます。
自然界の理から離れれば離れるほど、問題が起こるリスクは大きくなります。
つまり、パッケージされ、商品名の付いたものではなく、自然の中で目にすることのできる状態のもの(生のもの)が体にとっては良い物と言えます。
自然界の動物は、獲物を狩り、その場で、すぐに新鮮な状態の肉や魚を食べたり、野菜や果物なども、採れたての新鮮な状態で食べたりしています。
本来は、生物の命そのものを、何も手を加えずに食べる(体内に取り込む)のが理想的な姿なのかもしれません。
例えば、野菜は炒めずに生のまま、果物もそのまま、肉や魚は刺身のように…。
理想を求めるのであれば、本当に自然界の動物と同じような野性的な食生活になります。
ただ、現実的に、すべてを生で食べるのは非常に難しいと言えます。
野菜や果物を生で食べることは比較的簡単なことですが、魚や肉はそうではないとも言えます。
そもそも、肉や魚を生で食べる習慣の無い国では難しいかもしれません。
また、お寿司や刺身のように獲れてすぐの新鮮な魚(鮮度を高く維持した魚)は生で食べることができますが、そうでなければ殺菌するために熱を加えなければなりません。
場合によっては、寄生虫の存在するような魚も食べることができないとも言えます。
お肉に関しても同様です。
自然界の動物が生で肉を食べられる理由の一つは、細菌などが繁殖する前の新鮮な状態だからとも言えます。
生物のもつ免疫機能によって、生物の体の中では細菌の繁殖が抑えられており、無菌とまでは言えなくても非常にキレイな状態であるとも言えます。
しかし、私たちが日常において食べている肉は、細菌の繁殖していないような狩りたての新鮮な肉ではありません。
国によっては、生のものを多く食べる国では食材の鮮度管理が徹底されていたりもしますが、あまり生のものを食べない国では流通における鮮度管理レベルが低い場合もあります。
あまり生のものを食べない国のレベルが低いから劣っているというわけではなく、生で食べる習慣が無く必ず火を通すため、そこまでの鮮度管理が必要ないとも言えます。
また、子どものころから基本的に肉を焼いて食べている人間にとって、生肉だけを食べるというのは無理なことです。
美味しくないから食べられないというのも理由の一つですが、そもそも人間の体は基本的には生肉を食べることができない体とも言えます。
人類が火を使った料理を食べだしてから、とてつもなく長い年月が経っています。
そのため、大昔から生で食べてきたようなものに関しては今でも生で食べられますが、火を通して食べ続けてきたものに関しては生では食べられないのではないでしょうか。
おそらく人間も大昔は他の動物と同じように様々なものを生で食べることができていたのかもしれません。
しかし、火を手にし料理することを覚え、自然界からズレた結果、体自身もそのズレた生活に適応・変化したとも言えます。
では、自然界の動物のように、人間も原始人のような食生活をしなければ健康を保てないのかというと、そうではありません。
いつの時代においても健康に長寿を全うしている人たちは存在しますが、その人たちは必ずしも、そのような食生活を送ってはいないからです。
徹底的に、自然界の動物と同じ食生活にする必要性は無いという事です。
少しだけ自然界の状態に戻すということを意識すればいいのではないでしょうか。
例えば、たまには魚介類などを生で食べたり、野菜や果物を生で食べたり、揚げ物を控えたり、加工食品を食べ過ぎないようにしたり…など。
話の流れから、生のものを食べなければいけないと思った人もいるかもしれません。
ですが、どちらかというと、生のものを食べることを意識するというよりも、より不自然なものを食べ過ぎないようにするということの方が重要なことなのかもしれません。
また、あまり極端なことをしないことも大切なことです。
国や地域、宗教…など、多様な要因によっても、独自の食習慣はあります。
さらに、人それぞれ食生活というものは、その人なりのスタイルがあるものです。
それを急に大きく変えることは、当然、大きなストレスを伴います。
それは健康にとって逆効果になるため、ある程度は適当にやる、ということが重要です。
加工食品(原料が自然のものであるのかは関係なく、人間が手を加え作ったもの)は、本来は体にとっては、ふさわしくないものであると考えられるため、無理なく我慢できるなら、できるだけ食べないほうが良いと言えます。
しかし、我慢してストレスになるくらいなら、たまにはお酒を飲んだり、揚げ物を食べたり、アイスやチョコレートなど、自分が好きなものを食べることも必要なことではないでしょうか。
体には、ある程度の許容範囲があると考えられるため、食べ過ぎない程度に食を楽しみ、幸せな気分を満喫したり、食でストレスを発散したりすることも健康にとって大切なことです。
ただ、これくらいは大丈夫だろう、と言って日々食べているものが、人によっては健康を害してしまっていることもあります。
カラダに良くないものは全然食べていない、と言っていても、人によって、そのレベルは全く異なります。
つまり、自分が健康になれる食生活の境界線については、自分自身で見つけていかなければならないのかもしれません。
では、健康に良いと言われて売られているものに関してはどうなのでしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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