健康に良いデータが出ているから、この食品を食べた方がいい…、この商品を毎日摂取したほうがいい…、と言われるようなことが世間ではよくあります。
例えば、野菜が不足しているから野菜ジュースを飲んだ方がいい…、足りない栄養を補うためにビタミン剤を飲んだ方がいい…など。
人々は健康になれるものを求め、人間社会は健康に良いと言われるものを提供し、人々は提案された健康に良い商品を買い続けています。
このストーリーの結末は、みんなが健康になってハッピーになれるはずです。
しかし、実際に人間は健康になっているのでしょうか。
明らかに病気になる人は増え続けています。
何か矛盾が生じてはいないでしょうか。
お金を払っただけの効果は本当に得られているのでしょうか。
もしかしたら、健康に良いと言われるものさえも、本当は必要のないものなのかもしれません。
必要だと言っているのは、人間社会だけなのかもしれません。
少し考えてみても、自然界の動物は、人間のように健康を意識して食事をしているわけではありません。
健康にいい食べ物・悪い食べ物を意識したり、足りない栄養素を補ったり、希少性の高い健康成分を健康のために食べているのでしょうか。
自然界の動物は、ただ自然の中で生活し、自分の周りの自然の中にあるものだけを、ただ食べているだけではないでしょうか。
しかし、人間のように、健康を意識して食事をしていなくても、人間よりも病気になりにくく、はるかに高い生命力をもっています。
このことからも、健康のために必要な食事というのは、ただ自然の中の生物の命そのものをそのまま食べるだけでいいのかもしれません。
自然の理(ことわり)さえ守れていれば、何も考えていない動物が健康を維持できているように、人間も健康を維持することができるのかもしれません。
本当は、難しいことは何も考えなくてもいいのかもしれません。
自然環境に適応した動物の体というのは、ありとあらゆることが計算しつくされているからこそ、自然にまかせるだけで健康を維持できるのではないでしょうか。
逆に、自分たちで加工した自然ではないものを食べるからこそ、自然の理から外れていくからこそ、健康を維持できなくなるとも言えます。
人間は自然界には無い美味しい食べ物をたくさん作り、食というものを楽しんできましたが、それは同時に自然界の状態から離れていくことでもあります。
また、自分たちで加工したもので、本来摂るべきビタミンや栄養を補給するという行為自体も、自然界の状態から離れていくことでもあります。
人間は自分自身が動物であるということを忘れ、食生活を豊かにしようとした結果として、もしかしたら病気になっているのかもしれません。
もしそうであるのであれば、とても皮肉な話ではないでしょうか。
すでに自然界にある生物の命そのものが、人間のカラダにとって百点満点の食材ではないでしょうか。
なぜなら、百点満点になるように、それに合わせてカラダの方を進化させてきたと言えるからです。
例えば、ある燃料があるとして、その燃料を使用した製品を、メーカーが長い年月をかけて何度も試行錯誤しながら、効率的に、問題が起こらないように完成させたとします。
そして、「その製品には、この燃料を入れてください。そうすれば最高のパフォーマンスが出ます。また、問題が起こることもありません。そうなるように作りました。」と、メーカーが言っていたとします。
ところが、製品のことを良く理解していないユーザーが独自に燃料を作り、こちらの燃料を入れた方がいいと言って、その燃料を入れていた場合、最高のパフォーマンスというのは出るのでしょうか。
予想もしないような問題は起きないのでしょうか。
ここで言うメーカーとは自然環境であり、製品とは人間のカラダ、ユーザーとは人類のことです。
人類は自然界には無い食べ物を作り出し、百点ではないものによって、百点の健康を目指そうとしているのかもしれません。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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