私たち人間は、普段一体何を食べているでしょうか。
肉や魚、野菜、果物、木の実、穀物など、自然界の動物と同じように、他の生物の命を食べています。
ですが、私たちは、本当に、生物の命だけを食べているでしょうか。
人間の手で加工された、自然界には存在していないものも食べてはいないでしょうか。
現代人の身の周りには、加工食品があふれています。
例えば、アイス、ジュース、ケーキ、ドーナツ、パン、乳製品、インスタント食品、冷凍食品、チョコレート、ジャンクフード、食品添加物、人工甘味料、ジャム、マーガリン、調味料、ビール、お酒、ビタミン剤、栄養サプリメント…など。
これらの加工食品の中には、天然の食材をベースに加工したものもあります。
しかし、人間の手を加えてしまった時点で、それは生物の命そのものと言えるのでしょうか。
人間が、おいしいと感じるものや、補わなければならないと世間で言われているものであるから食べていますが、本来は、カラダにとっては想定外の食材と言えるのではないでしょうか。
自然界において、当然、イレギュラーなものが体の中に入ってしまう事もあります。
日常のイレギュラーに対しての予防策は、カラダのシステムとして組み込まれていると考えられるため、ある程度の許容範囲はあるとも言えます。
ただし、長期的に想定外のものを許容範囲以上に体に入れ続ければ、問題が起きても不思議ではありません。
また、自然界に存在するリスクに対しては、カラダは進化することができますが、存在しないリスクに対しては進化することができません。
例えば、食物と一緒に食べてしまった小さな砂や、毒性のある食物、細菌が繁殖してしまった食物などは、自然界の日常においても、誤って食べてしまう事は無いとは言えません。
そのような状況に対して、食物を噛むことで分泌される唾液には解毒作用があったり、危険リスクのある成分は腸で吸収されにくいようになっていたり、下痢などによって体外に有毒物質を排出したりする機能があるなど、何らかの対策が体の中に構築されていることもあります。
一方、現代人が食べている加工食品というのは、自然の中で摂取することのないものであるため、体の中に、全くリスク対策が取られていないとも言えます。
対策が取られていないというよりも、そもそも、自然界に該当するような問題自体が存在しないため、対策のしようもなければ進化のしようもありません。
だから、いろいろと問題が起きてきます。
例えば、食物をジュースや錠剤などの不自然な形で摂取するということは、口での解毒処理を経ずに、毒をそのまま体に入れることになる場合もあります。
また、体への吸収力を高めたようなものなどもありますが、それは体に悪影響があるかもしれないものを体に入れている可能性もあります。
腸で吸収されにくいということは、長い進化の過程の中で過去に何らかの問題があり、カラダが体内に入れてはいけないと判断し選別したものであるからです。
それを人間のテクノロジーによって無理に吸収させるということは、空港の保安検査で問題を起こしそうな人を止めずに、そのまま入国させてしまっているようなものです。
その他にも、糖分や油分が多いものや人工の添加物の混じったものなど自然界に存在しない状態のものを不必要に摂取することでも問題は起こります。
例えば、太ってしまったり、血管を傷つけたり、血管を塞いだり、血糖値が上がることによって、心臓病、脳血管疾患、糖尿病の原因になってしまう事もあります。
もちろんこれだけではなく、ありとあらゆる病気や老化の原因になることもあります。
もともと人間のカラダに入れるべきではないものを入れているわけであるので、問題が起きて当然とも言えます。
本来は、何も加工されていない自然界の状態のものを、口・胃・腸などの体の進化させた機能によって加工を施し体内に取り込むというのが、正常なエネルギー摂取方法なのかもしれません。
だから、できるだけ加工食品は避け、自然界に存在する状態のものを自然に近い方法で食べておいた方が、想定外のリスクが起こる可能性を小さくすることができると言えます。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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