現在、医療には、
西洋医療(WM|Western Medicine)、補完代替医療(CAM|Complementary and Alternative Medicine)、この二つを合わせた統合医療(IM|Integrative Medicine)と呼ばれるものがあります(1)。
人間の手でカラダをいじることで病気を治そうとする西洋医療と、その医療の代わりに用いられる補完代替医療、そして、その両者を合わせた統合医療。
これまで述べてきた、人間のカラダのテクノロジーそのものを用いた医療を、同じように表現するのであれば、自己解決型医療(SCM|Self-Care Medicine)と言えるのかもしれません。
これまでの補完代替医療(CAM)と自己解決型医療(SCM)は一体何が違うのでしょうか。
どちらも、人間のカラダのもつ力によって病気を治そうとするものであるように思えます。
確かに、根本的な概念は同じと言えます。
しかし、両者は、その医療に取り組む患者の姿勢が全く違うと言えます。
だからこそ、出すことのできる結果に差が出るとも言えます。
補完代替医療(CAM)の場合は受動的、自己解決型医療(SCM)は自発的。
子どもで例えるなら、問題に対して、提案される解決策をだだ行う子供(受動的)と、解決策を自分で導き、試行錯誤しながら問題を解決していく子供(自発的)と言えます。
補完代替医療(CAM)の場合は、どういう治療法があるのかというと、大きく天然物(natural products)と心身療法(mind and body practices)という、2つのグループに分けられます(1)。
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「天然物」
- 薬草(生薬、ハーブ)を使った製品、ビタミン・ミネラルなどのサプリメント、プロバイオティクス、栄養補助食品など。
「心身療法」
- 鍼治療
- 瞑想
(仏教に由来するマインドフルネス瞑想、超越瞑想など。) - マッサージ療法
- 西洋・東洋の動作を用いた療法
(フェルデンクライスメソッド、アレクサンダーテクニック、ピラティス、ロルフィング、トレガーアプローチなど。) - リラクゼーション法
(呼吸法、誘導イメージ療法、漸進的筋弛緩法。身体の自然な弛緩反応を誘導するように設計されている。) - 脊椎マニピュレーション
(カイロプラクター、オステオパシーを行うオステオパシー医、ナチュロパシーの療法家、理学療法士、医師などのヘルスケアの専門家によって実践されている。) - 中国の伝統的な動作法
(導引。太極拳や気功など、姿勢・動作と呼吸を調和させて行い、精神を集中させる。) - 様々なスタイルのヨガ
(姿勢、運動、呼吸法、瞑想を兼ね備えている。) - 他に、催眠療法などの精神療法、ヒーリング・タッチ(手当て療法)などがある。
「その他」
- 伝統的なヒーラーによる施術、中国医学、アーユルヴェーダ(インド伝統医学)、ナチュロパシー、ホメオパシー、民間療法など。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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