人間社会において生活している以上、ストレスが無い人というのは、いないのではないでしょうか。
ただ、人によっては、日常にストレスはあるけれども、すでに自分自身のやり方によって特別問題なく人生を送ることができている人もいます。
しかし、そのような人に向けて文章を記述する必要性は無いのではないでしょうか。
あえて、上手くいく自分の方法を変える必要も無いと言えます。
そのため、ここからは、自身のストレスというものが、解決しなければならない人生の大きな課題である、と考えている人を主なターゲットにして記述していきます。
―
現代人は様々なストレスを抱えているわけですが、ストレスを大きく2つに分けるのであれば、肉体的ストレスと精神的なストレスではないでしょうか。
肉体的ストレスとしては、仕事、残業、休日出勤、睡眠不足、家事、子育て…など。
精神的ストレスとしては、人間関係、金銭的問題、将来への不安、現状への不満、過去への後悔、家庭の問題、子育ての悩み…などが挙げられます。
なぜ、こんなにもストレスの原因は、たくさん存在するのでしょうか。
人類がこれまでに築き上げてきた人間社会には、様々なルールが存在します。
守らなければならないことは、法律や規則のようなものばかりでもありません。
明確にルール化されたものだけではなく、その他にも守らなければならないルールは多く存在します。
生活するためにはお金を稼がなければなりませんし、お金を手にするためには仕事をしなければなりません。
社会に適応するために自分の意見をある程度は押し殺さなければならない時があることも暗黙のルールのようなものです。
「どう思われるか…、嫌な顔をされないだろうか…」という他人の視線が気になることで社会における一定の水準を保っていることも、一つのルール(常識)を守っていることになります。
男性はこうあるべきだ…、女性はこうあるべきだ…、大人はこうあるべきだ…、夫はこうあるべきだ…、妻はこうあるべきだ…、夫婦はこうあるべきだ…、家族はこうあるべきだ…、社員はこうあるべきだ…、上司はこうあるべきだ…、社会人はこうあるべきだ…、自分は○○だから、××でなければいけない…。
○○を所有することがステータスだ…、○○をすることが正しいことだ…、○○になることが幸せになることだ…。
○○はかっこ悪いことだ…、○○は美しくないことだ…、○○は恥ずかしいことだ…、○○はみっともないことだ…、○○は情けないことだ…。
成功しなければならない…、夢を追いかけなければならない…、勝たなければならない…、一番にならなければならない…、みんなに認められる人にならなければならない…。
夢を叶え成功を勝ち得たものが優れていて上であり、そうでないものは劣っていて下である…。
なめられたくない…、馬鹿にされたくない…、だから、前に進み続けなければならない…。
どんな時も、完璧であり続けなければならない…。
私たちは、いろんなことに、とらわれ過ぎてはいないでしょうか。
社会全体の多くの人が正しいと判断しているルールから外れれば、自分自身では間違いではないと思っていても、それはルールを違反したことになります。
社会のルールが、正しいのか間違っているのかは関係なく、現時点で社会が正しいと思っているルールの中に入っていなければならない、そのこと自体が社会のルールと言えます。
例えば、戦争の時代であれば、戦争をするという事が正しい、というルールの中に入っておかなければなりません。
また、奴隷というものが存在していた時代は、それが間違いであるという事を指摘することが許されません。
自分の考えが社会全体の考えに一致していなかったとしても、社会全体の考えが正しいルールであり、それに従わなければなりません。
現代から見れば、あまりにも理不尽で理解できないような話です。
ただ、今現在の日常の中にさえ、未来の人類から見れば理解できないようなルールも存在しているのかもしれません。
こうしなければならない、ああしなければならない、という規範のようなものが無数に存在し、それを個人個人が守ることで社会は成り立っています。
人類は、自分たちが作り上げてきた複雑・多様なルールによって自らを縛り、それにより数多くのストレスを抱えているとも言えます。
本来、自然界の動物が守らなければならないルールとは何でしょうか。
弱肉強食の自然界において、本当は何もルールなど存在しないのかもしれませんが、あえて挙げるとすれば、ただ生存する、ということだけが課せられたルールではないでしょうか。
当然、人間が人間社会で守っているようなルールは、自然界には一つも存在していません。
本来、動物というのは何か特別なルールに縛られるものではなく、自分の好きなように生きていくものです。
余計なルールが、一つずつ増えていくほど、生きるということは難しく大変になります。
人類は、どんどんルールを増やしてはいないでしょうか。
どんどん人間社会は複雑になってはいないでしょうか。
ルールを守らなければ社会で生きていくことは難しく、不利な状況になることもあります。
そんな中で、多くの人々が、息苦しさや多様なストレスを感じているのではないでしょうか。
もちろん個人を尊重したり、個人を守ったり、自分がされて嫌なことは相手にしないというような最低限のルールは必要ですが、それ以上に、違和感を抱くような特殊なルールも多く存在しているとも言えます。
本当は作らなくてもいいような暗黙のルールを、作らなければならない社会にもなってしまったのかもしれません。
自然界の状態から離れることによって多様な問題は生じますが、人間特有の無数のルールを作ったことが、現代人の抱えるストレスという問題を生んでしまった原因の一つとも言えます。
人口がこれだけ増えてしまった人類にとって、何のルールも無しに社会は成り立たないし、必ず守らなければならないルールは守らなければなりません。
ただ、すべてのルールに従う必要性はないのかもしれません。
私たちは社会のすべてのルールから外れないように生きようとしているとも言えますが、それは大きなストレスにもなっているのではないでしょうか。
必ず守らなければならないルール以外に関しては、ある程度は守るべきルールを取捨選択してもいいのかもしれません。
他人に迷惑をかけないために守らなければならないルールと、「みんながしているから」という理由でみんなに合わせ守っているルールは違うのではないでしょうか。
―
人によっては、ストレスの原因がたくさん存在している理由は、そういう事ではない、という人もいるかもしれません。
ただ、そのように考える事が本当は正しい事なのかもしれません。
誰一人として、全く同じ人生を送っているわけではなく、ストレスの原因というものの認識というのは、人によって異なります。
当然、自分の抱えているストレスは、自分と全く同じ思いをしていない他人には完璧に理解できるようなものではありません。
ストレスは、質も、量も、その原因も、十人十色です。
ただ、このように、個人個人によって非常に多種多様なストレスがかかっているという事は、誰もがうなずけるのではないでしょうか。
では、このストレスというものの実体とは、一体何なのでしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
-
まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
―
―
―
―
―
―
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine -
Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.