今現在、病気になる人の数は増え続けているわけですが、その理由は何でしょうか。
高齢化が原因、食生活が原因、運動不足が原因、病気の検診の受診率の低さが原因、病気の治療法自体が間違っている…など、様々な理由によって病気になる人が増えた原因が説明されることがあります。
それらを聞いている側からすると、結局、原因は一体何なのかと思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、現象に対する原因を、たった一つに絞ることは正しいことなのでしょうか。
本当は、推測されうる、すべてが原因につながっているのかもしれません。
もちろん、ストレスと言うものも病気になる大きな原因と言えます。
もし、ストレスが最大の原因であるなら、増え続けている病気になる人の数と同様に、人類が受けるストレスというものも増え続けていかなければなりません。
そうであれば、今の現代人が受けているストレスというものが、人類が受けたストレスの中で最大のものでなければ説明がつきません。
どんな時代においてもストレスは存在しますが、どの時代の人類が最もストレスを受けていたのかは誰にもわかりません。
今現在のストレスの方が大きいかもしれませんし、戦争の時代に生きていた人や、未曽有の感染症が世界規模で蔓延していた時代に生きていた人のストレスの方が大きいかもしれません。
体験した本人のとらえ方によってもストレスの大きさは決まります。
ただし、どの時代においても人々は幸せを求め続けていたことを考えると、いつの時代においても人々は大きなストレスを抱え苦しんでいたのではないでしょうか。
どの時代においてもストレスがかかっていたのであれば、ストレスが病気になる唯一の原因にはならないのかもしれません。
もちろん、ストレスは病気になる非常に大きな原因と考えられますが、やはり、ストレスだけでなく、その他の複数の原因についても考えておいた方がいいと言えます。
また、最大の原因というものが一つに絞れたとしても、それは集団全体の平均的な話になります。
あなた自身にフォーカスして導かれた結果ではありません。
例えば、ストレスが最大の原因であると結論づけられたからと言って、自分自身の病気の原因もそうだとは限りません。
もし、自分自身が集団の平均から外れていた場合は、他の原因で病気になっていることもあります。
ストレスの対策ではなく、食事や運動の対策が自身の病気を治すための主要な手段になる時もあります。
つまり、病気になる最大の理由とは、個人個人で変わるものであり、あなたのライフスタイルを知らない人が決定づけることはできないものなのではないでしょうか。
だからこそ、原因や対策は、自分自身で見つけていかなければならないのかもしれません。
その原因を探す方法の一つとしては、自然界のライフスタイルとのズレを探すということになります。
ズレというのは、運動、食事、睡眠、ストレス、自然環境、その他ありとあらゆるライフスタイルが対象になります。
そして、対策とは、見つけたズレを本来の自然界に近い状態へと修正することになります。
自然界からズレてしまっている項目において、健康を維持するための合格点を採ることが大切ではないでしょうか。
人によっては、一つの項目だけではなく、複数の項目において、合格点を採らなければならないかもしれません。
試験には、各教科ごとに、合格最低点があったり、複数教科の総合点に合格のボーダーラインが設けられていたりすることもあります。
一教科を満点にすることにこだわるよりも、まずは複数教科において平均点以上を取ることを目指すべきではないでしょうか。
なぜなら、すべての項目は関連し連動しているからです。
良い睡眠には運動も必要だし、いくら運動していても食事に気をつけなければ健康にはならない…。
ストレスが発散できていないと眠れないし、ストレスが多いと食生活も乱れる…など。
どの要素も、一つのシステムとして他の健康条件を満たすための重要な役割を担っているとも言えます。
どれが欠けても健康になることは難しいのではないでしょうか。
いずれにしても、健康を維持するということは、様々な健康の条件において健康を保つことができる一定の合格範囲内に入るようなライフスタイルを送っていくということなのかもしれません。
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では、病気になる大きな原因の一つとして考えられる、このストレスというのは、一体何なのでしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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