現代人の生活環境に、病原体はどれくらいいるのでしょうか。
身の周りには抗菌・除菌という謳い文句の商品があふれ、清潔な環境を是とし追求し続けています。
もちろん清潔な環境というのは定住する上で必要なことですが、病原体に触れなさすぎるということは、体の免疫力を低下させることでもあります。
病原体に触れる機会自体が少ないため、わざわざ免疫を上げておく必要性がないとも言えます。
例えるなら、運動しなくなって筋肉が衰えていくのと同じことです。
良い意味でも悪い意味でも、置かれた環境に合わせてカラダは自ら勝ってに適応していきます。
良い方向に適応することもあれば、悪い方向に適応していくこともあります。
病気にならないために病原体を避けるわけですが、それが行き過ぎると、逆に病原体に負けやすく、病気になりやすい弱い体になるとも言えます。
これも、本来の自然界のライフスタイルから離れすぎることで生じる問題の一つではないでしょうか。
人類が、狩猟採集の時代のように一定の期間で場所を変え、移動しながら生活していた場合は、生活環境が新しくなりますが、農業により定住を始めると、環境が変わらないから、生活環境の様々な場所で病原体が増えやすくもなります。
人類は農業革命により定住を可能とし、人口も爆発的に増えましたが、土で固めた家に住んでいたような時代においては、まだ多くの病原体に接触していたとも言えます。
不衛生な環境だから病気になってしまう事もありました。
しかし、現代は定住していたとしても、非常に清潔な環境を維持することができるため、そのおかげで家の中に住んでいるからといって細菌やウィルスで病気になることは、ほとんどありません。
逆に、家の外から持ち込んだ細菌やウィルスによって病気になることがあります。
また、普段、あまり病原体に接触しないため、病原体に負けやすくなっているとも言えます(もちろん国による衛生レベルによっても状況は異なります)。
今現在の衛生的な生活環境を、あえて不衛生なものにする必要性はありませんが、できるだけ病原体が豊富な自然に触れることは健康のために大切なことなのではないでしょうか。
例えば、自然の中で森林浴をしたり、屋内のジムばかりで運動するのではなく、公園で散歩やジョギングをする…など。
もともと人間は人工物で固めた地面を踏んでいたのではなく、土ででき、草の生えた大地を踏みしめていました。
たまには、本当の大地を踏みしめるべきではないでしょうか。
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ここまで、健康において重要な要素となる、運動・食事・睡眠・自然環境について話してきましたが、いかに自然界の状態というものが人間の健康において重要な役割を担っているのかを考えさせられます。
しかし、重要な要素はもう一つ存在します。
それが、ストレスです。
次章では、このストレスについて述べていきたいと思います。
あえて、章を分けているのは、ストレスというものが人間の健康にとって非常に重要な項目であると考えられるからです。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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