TOP > 未来医療 > p. 62

当たり前のことをするということ。

p. 62( p.61 - 63 )




こういった普通のことが、健康を維持するために必要なことであると認識している人は多いかもしれませんが、それが病気を治すことと同義である、と理解している人は一体どれだけいるでしょうか。

多くの人は、薬や手術などの治療をすることだけが、病気を治すことであると思っているのではないでしょうか。

まさか、普通のことをすることが本当に病気を治すことになると思っている人は少ないのではないでしょうか。

自然界の状態から離れすぎた生活を続ければ続けるほど、人間は大きな病気になります。

それは、体のあらゆるシステムが正常に機能するための前提条件を満たせなくなるからです。

病気を治すためには、自然な状態にライフスタイルを戻すことになるわけですが、時間をかけてズレてしまったカラダの状態を元に戻すには、それ相当の時間がかかります。

大きなズレ(大きな病気)ほど時間がかかるのは当然のことです。

場合によっては、病気が大きく進行していて、時間が足りず間に合わないということもあります。

また、病気の進行によって生じる症状が、肉体的にも精神的にも非常に辛い場合もあります。

このような場合に、薬や手術などの治療によって症状を緩和したり、病気の進行を止めたりする必要性が出てきます。

しかし、現状の医療技術では、病気を一時的もしくは長期的に止めることしかできません。

現代医療は、それ単独で病気を治せる技術ではなく、本来は、病気を治そうとするカラダ自身の力を主軸にしたものです。

つまり、病気を治すということは、多くの場合、自身のライフスタイルの改善であることに変わりはありません。

ここをしっかり理解しておかなければ、大きな病気は治らないし、治療というもの(病気を止めるということ)を延々と繰り返していくことになります。

別に、治療で病気を止め続けても生きられるなら問題はありませんが、そういうわけにもいきません。

体に負担のかかる治療を続ければ、いずれ病気を止めることさえもできなくなっていきます。

また、薬や手術などの治療は、カラダのシステムをいじることで効果を得るものであり、体が壊れるまでいじってしまった場合は、もう手の施しようがなくなる場合もあります。

ただ治療を受けて、病気が治る日を待ち続けていれば、必ず病気が治るというわけではありません。

病気は、他人まかせで治るものばかりではありません。

最終的には自分自身で治すべきものであると言えます。




未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。

The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.

目次( p. 1 - 158 )