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あと、どれだけ薬を作り続けなければならないのか?

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時代とともにライフスタイルが変化していくため、それに応じて新しい病気は随時生まれてきます。

人間の体をすべて理解できていない内は、手探りで永遠に薬を作り続けなければならないのかもしれません。

しかし、この行為は、様々な意味で非常に効率が悪いとも言えます。

副作用があり、誰にでも効くわけではなく、一つの病気に対してしか使えないものが薬です。

そんな薬を一つ作るために、莫大な時間と費用が掛かります。

そして、薬の原理上、それは病気を治すものには成り得ません。

いくら薬を作っても、それは病気の症状や進行を一時的に止めてくれるものを幾つも作り出しているようなものではないでしょうか。

今の薬の開発概念では、上手に病気を止めることができるようにはなってくると言えますが、どんな病気も治せるようになるかというと、そうではないと言えます。

今の、「人間の手で病気を治す」という概念から、「病気を治す主体であるカラダに病気を治させる」という概念に切り替えなければ、飛躍的な発展は難しいのかもしれません。

少なくとも、今のやり方で治せずに残ってしまっている病気に関しては、非常に難しいと言えます。

あくまで、薬で病気を止めるという事は病気を治すためのサポートであり、そのサポートを主体にして病気を治そうとするのは、少し間違っていると考えることもできます。

何か問題が起きた時に、正規の対処法のサポート手段で問題を解決しようとしているようなものであり、やはり薬はサポートの域を超えることはできないのではないでしょうか。




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