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現代医療の本質とは何か?

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なぜ、上手くいかない病気は、上手くいかないのでしょうか。

その理由の一つとしては、これまで現代医療が積み上げてきた理論が必ずしも正しいものではないという事が言えます。

本人が正しいと思っていても、正しくない時があります。

例えば、子どもが、「絶対に間違いない」と言っていたとしても、それが間違っていることは、よくあることではないでしょうか。

子どもは大人に比べて知識も経験も少なく、その能力で導き出した答えは、大人からすれば、とても未熟なものであり、正しい時もあれば、物事の本質を捉え損ねている時もあります。

現代医療に置き換えれば、人間の体に対する人類の知識は、まだまだ完璧なものではなく、未熟なものであるとも言えます。

未熟であるがゆえに、理論が正しくなかったり、表面上は辻褄があっているように見えたとしても、本質的には間違っていたりすることもあります。

そして、間違った理論のままで治そうとするから、治すことができずに失敗してしまうこともあるのかもしれません。

例えば、良い例としては、抗がん剤があげられます。

抗がん剤とは、元々は、毒ガス(生物兵器)から誘導されて作られたというのは有名な話です(1)

毒ガスによって癌に対して良い効果があったことが発端で研究は始まります。

癌を治す方法がわからず人類は困っていたとも言えます。

状況によっては、人はなんでも利用してしまうのかもしれません。

これで癌が治ると思い、たくさんの抗がん剤が作られましたが、非常に多くの患者に対して、つらく苦しい思いをさせてしまったとも言えます。

今では、本当に正しかったことなのかと思えるような事でも、その当時は最善の方法として、正しいと思われていたからこそ使用されていたとも言えます。

ただ、過去の人類を責めることはできません。

現在では、副作用を抑えた治療法なども出てきています。

しかし、今の治療法でさえ、正しかったと言われる日が来るかもしれないけれども、逆に正しくなかったと言われる日が来るかもしれません。

人類が今行っている事というのは、人類が現時点で正しいと思っていることであり、それが間違っているという可能性はゼロではありません。

むしろ、間違った方法で治そうとしているからこそ、正しい結果が出ていないのかもしれません。




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