理想とする未来の医療にたどり着くのを邪魔しているのは、人間のエゴだけではありません。
今の現代医療が生み出されている原因は、薬を開発する研究者や、医療を提供する側の問題だけではなく、医療を受ける側にも問題があるのかもしれません。
医療を作り出すのは製薬会社や医師であり、一般市民は関係ないのではないか、とも一見思えますが、実際にはそうではありません。
例えば、なぜ製薬会社は薬を作るのか…。
当たり前のことですが、それは、資本主義社会において薬が売れるからです。
なぜ、薬が売れるのか、それは医師が買うから…。
なぜ、医師は薬を買うのか、それは患者が薬を求めるから…と言えます。
大きな病気になった時に、治る薬があるのなら多少副作用があったとしても、本当は治る薬など元々は無かったとしても、少しでも希望のあるものを患者は求めています。
つらく苦しい思いを早く楽にしてくれるものを求めています。
なぜなら、患者の頭の中には、「薬や治療をしさえすれば、病気は治る」、「薬を飲むこと、治療をすることが病気を治すこと」というような、ゆるぎない概念が存在するからです。
もし、このような概念が存在していなければ、もし、「人間のカラダが病気を治す」という過去の概念のままであれば、これほど薬を求めることは無いのかもしれません。
しかし、現代社会において、常識と呼ばれるものが多くの人々の共通概念になります。
人々が新薬を求め続けることは避けられず、資本主義社会において、需要と供給が上手くかみ合っている限り、薬は作られ続けると言えます。
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つまり、人々の考え方(常識)が変わらない限り、もしくは、医療に求めるものが変わらない限り、本当に大きな変革は起こらないとも言えます。
逆に言えば、世界中の人々の、病気や医療に対する概念が変われば、社会の構造上、自然に、人々が求める姿に社会は変わっていく可能性もあるのかもしれません。
もし、私たちの求める未来の医療が誕生するとしたら、それは、「人間の手で病気を治す」という概念で生み出された画期的な薬や治療技術ではなく、「人間のカラダが病気を治す」という概念により生み出される何かではないでしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine -
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