病気を治そうと思うのであれば、必ず治すと自身が思わなければなりません。
すごく当たり前のことですが、とても難しく、だからこそ大事なことであるとも言えます。
スポーツの世界において、メンタルのわずかな違いが試合の勝敗を分けると言われることがありますが、病気を治すことも同じと言えるのかもしれません。
そうは言っても、死ぬかもしれない病気になった人が、深刻に考えずに、悲観的にならずに、ポジティブな感情を保ち続けるというのは非常に難しいものです。
初めのうちは、「絶対に病気を治してやる」という前向きな気持ちを抱いていたとしても、治療による肉体的・精神的ストレスや、状況が一向に改善しない期間が長く続けば、前向きな心が徐々にむしばまれていきます。
人間は慢性的に続くストレスにとても弱いため、心が折れてしまいそうになることもあるかもしれません。
だんだんと、イライラしたり、不安になったり、どうしよう…、もう無理かもしれない…、というような様々な負の感情が心の中に渦巻いてくるとも言えます。
しかし、心を乱し、負の感情を抱きながら病気と闘ってはなりません。
病気に怒りをぶつけたり、悲観的になったりすればするほど、心を乱すほど、ストレスは膨らみ、それに応じて病気を治そうとする体の力は弱っていきます。
そうなれば、病気の思う壺とも言えます。
自らの思考によってストレスを感じ、弱り切った体の中で、病気は爆発的に勢力を増し、病気の症状は急激に悪化することもあります。
戦いにおいて感情的になるということは、まさに自滅するような行為とも言えます。
医師が患者に、病名や余命宣告をしてから、病状が急激に悪くなるケースがありますが、これには患者の気持ちの部分も大きく影響していることもあるのではないでしょうか。
病気を治すためには、常に心を冷静に保つ必要性もあるのかもしれません。
病気を治す時に、どんな治療法をするのかということを真剣に考える人は多いかもしれませんが、心のケアをどうするのかということを真剣に考える人は少ないのではないでしょうか。
しかし、心のケアの重要性を説く医師は少なくはありません。
病気を必ず治す、という気持ちを保ち続けることは、もしかしたら治療法よりも大切なことなのかもしれません。
心の影響は科学的に証明することが難しいため重要視されにくいものですが、本当に大事なことは、人間がまだ理解できていない領域にあると考えることもできます。
世の中には、病気が末期の状態で、もう何をしても治る見込みがないと言われた患者が治ってしまう事があります。
このような時に、人はその出来事を奇跡とも言います。
しかし、本当に奇跡なのでしょうか。
これは、追い詰められても、最後まで病気を治すことをあきらめなかった患者自身の生命力によるものなのではないでしょうか。
生きるか死ぬかの自然界において、生き残ることができるのは、生きる意志を持ったものだけであるとも言えます。
それが、自然の理(ことわり)であり、本来動物である人間も、自然界のルールに従い、生きようとする意志を持ち続ければ、病気を克服できる可能性は高くなるのではないでしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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