今ここで、自然界とのズレとして、運動、食事、睡眠、ストレスといった非常に大きな項目を挙げましたが、当然ライフスタイルのズレというのはこれだけではありません。
修正する必要があるかもしれないズレとは、人間が作り上げてきた社会や習慣、常識など、ありとあらゆるところに存在するとも言えます。
無数に存在するズレに対して一つ一つ詳しい説明をここで述べることは当然できません。
では、どうするのか…。
自分なりの基準をもつことが大切なことです。
例えば、「自然の中で動物は、どうしているだろうか?」「もし、自分が自然の中で生活していたとしたら、どうするだろうか?」というような問いかけを自分にしてみるのも一つの方法です。
自分のライフスタイルの中での行動や使っているものが、必要なのか必要でないのかと迷った時に、自分が自然の中でもするようなことは必要であるし、しないことは必要ではないと判断します。
また、自分の生活の中でしていることが、もし自然界の動物もしていることであったとしても、その頻度が自然界の状態と比べて多すぎたりする場合は、頻度を少なくしなければならないこともあるかもしれません。
そうすることによって自然に自然界の状態に近くなっていくとも言えます。
例えば、食材の調理の仕方一つをとっても、煮る、焼く、揚げるなどがありますが、もし自分が自然の中で生活していたとしたら、十分な調理器具が無いため、おそらく煮る・焼くはできるだろうけれど、揚げるという調理方法はできないということが推測できます。
そうすれば、揚げるという調理方法は自然界とのズレであるし、あまり健康にとっては良くないものなのではないのか、という仮説を立てることができます。
その仮説が正しいのか間違っているのかは別として、揚げ物を実際に控えてみて健康になっていると自分が感じるのであれば、自身の仮説は正しいということになります。
逆に、揚げ物を全く食べないようにしていたら何か調子が出ないな、むしろストレスになって身体に良くないかも、と思うのであれば、適量であるのなら食べればいいと言えます。
なぜなら、人間のカラダには、ある程度の許容範囲があるからです。
ただ、どれくらいの量であればいいのかは、自分自身で導き出さなければなりません。
一つの例として調理方法を挙げましたが、他にも自身のライフスタイルの一つ一つについて深く考える必要があるのかもしれません。
特に、みんながやっているから、親がやっていたから、子どもの時からしているから、というような、常識とも言えるようなライフスタイルに関しては、一度見直してみる必要性があるのかもしれません。
なぜなら、常識とは、多くの人が正しいと思ってしている事ではありますが、常に正しい認識とは限らないからです。
自分にとって不要なものは捨て、必要なことは残す、いろいろと試行錯誤しながら、健康になるベストなところを見つけていけばいいとも言えます。
自身のライフスタイルに対して疑問を持ち、仮説を立て、改善できるように修正していくということが重要なことなのではないでしょうか。
未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
The Medical Future - Self-Care Medicine - / Copyright © John S. Doe All Rights Reserved.
目次( p. 1 - 158 )
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まえがき
p. 1 -
医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。
p. 4 - 5 -
なぜ、薬が病気を治すと信じる世界になったのか?
p. 6 - 8 -
今、本来の概念に戻す時が来ている。
p. 9 - 11 -
病気を治せる薬は存在しない。
p. 13 - 15 -
薬を飲み続けても病気は治らない。
p. 16 - 17 -
病気が治るのを薬が邪魔することもある。
p. 18 - 20 -
薬は様々なリスクを伴う。
p. 21 - 23 -
現代医療の本質とは何か?
p. 25 - 27 -
現代医療の真意は、病気を止めること。
p. 28 - 29 -
現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。
p. 30 - 31 -
カラダをいじればいじるほど問題が起きる。
p. 33 - 35 -
あと、どれだけの薬を作り続けなければならないのか?
p. 36 - 38 -
医療が発展しないジレンマ。
p. 39 - 41 -
病気とは、異物。
p. 44 - 47 -
病気とは、体内システムの異常。
p. 48 - 50 -
病気とは、体の許容オーバー。
p. 51 - 52 -
なぜ、人は病気になるのか?
p. 53 - 54 -
問題の本質を解決するということ。
p. 56 - 57 -
自然界の状態に戻すということ。
p. 58 - 60 -
当たり前のことをするということ。
p. 61 - 63 -
世界最高のテクノロジーとは何か?
p. 65 - 67 -
人のもつ力が未来の医療を変える。
p. 68 - 70 -
未来のテクノロジーとは、概念そのもの。
p. 71 - 74 -
はじめに
p. 77 -
データを根拠にしない理由
p. 78 - 80 -
運動 ― 動物は、動くもの。
p. 81 - 84 -
食事 ― 命そのものを食べる。
p. 85 - 93 -
睡眠 ― 危険が無いから眠れる。
p. 94 - 100 -
自然環境 ― 過酷な環境が生命を強くする。
p. 101 - 103 -
病気になる最大の理由
p. 105 - 107 -
ストレスとは何か?
p. 108 - 112 -
ストレスと、どう向き合うべきか?
p. 113 - 132 -
はじめに【重要】
p. 135 -
第一節 いかにして戦わずに勝つか。
p. 136 -
第二節 勝つ意思のある者が勝つ。
p. 137 - 138 -
第三節 強い相手だと思ったら、戦わない。
p. 139 - 140 -
第四節 守りを固めて待つ。
p. 141 - 142 -
第五節 病気になった理由を考える。
p. 143 - 145 -
第六節 肩の力を抜いて、気楽に。
p. 146 -
第七節 治療をする場合は、一瞬で。
p. 147 -
第八節 ほんの少しの治療で止める。
p. 148 -
第九節 病気に止めを刺さない。
p. 149 -
第十節 病気と仲間になる。
p. 150 -
第十一節 治療をするか迷ったら。
p. 151 - 154 -
自分の病気を治すための最善の方法
p. 156 -
さいごに
p. 157 - 158
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未来医療 人のもつ力が未来の医療を変える。
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