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現代医療とは、あくまでも病気を治すサポート。

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今の医療のカタチが、当然、最終形態ではありません。

むしろベストではなく、様々なことを試している最中であると言えます。

これまでの試行錯誤によって、薬や手術、その他の先端医療など、病気を止めるための優れた道具を、人類は手に入れてきたとも言えます。

これから次の医療に進むために、手にした道具の使い方を、一度考え直す段階にきているのかもしれません。

より優れた道具を作り出すことも大切なことですが、今ある道具の本当の使い方を理解することで、より優れたパフォーマンスを引き出すこともできると言えます。

例えば、子どもに包丁を与えると危険な場合もあります。

しかし、大人は包丁の正しい使い方を理解しているからこそ、その道具を生活に役立てることができます。

問題を解決できる新たな道具を作り続けるのか、それとも一度踏み止まり新たな飛躍を遂げるのか、人類の真価が問われているのかもしれません。

そして、医療を提供する側が、道具の使い方を変えたとしても、医療を受ける側の姿勢も変わらなければ、次の医療に進むのは難しいと言えます。

あくまでも病気を治す主体は人間のカラダそのものであり、そのカラダを病気が治すことのできる状態にまで高めることができるかどうかは、患者自身の姿勢にかかっています。

医療を受ける側の私たちの姿勢は、今現在どうなっているでしょうか。

病院に行き、医師の言われたように薬を飲み治療を続け、すべてを任せていれば病気が治ると考えてはいないでしょうか。

面倒な運動などの生活習慣を変えなくても、治療さえ受ければ、どんな病気も治せると考えてはいないでしょうか。

これからの医療のためには、受け身の姿勢ではなく自発的に病気を治そうとする患者の姿勢も必要になります。

今現在の、医療を提供する側も、受ける側も、どちらも悪いというわけではなく、人類が正しいと信じて進んできた結果として、今の現代医療や患者の医療に対する現在の考え方が自然に作られてきたと言えます。

しかし、治すことが難しい病気が増え続けている現状を考慮すると、今の方法や概念を少し考え直さなければならない時が来ているのかもしれません。

現代において多くの人には、医療が病気を治す主体(メイン)であり、カラダの力というのは補助(サポート)として認識されています。

自分のカラダに病気を治すような力があるとは思えない、という人も多いのではないでしょうか。

ですが、本来は、医療が補助(サポート)で、カラダの力が病気を治す主体(メイン)になります。

例え、病気を治す際に、本来の補助と主体の関係が逆転していたとしても、カラダの力というのはゼロではないため、それでも病気は治ってしまいます。

ただし、治すのが難しいような病気の場合は、それでは通用しないことも少なくはありません。

現状の医療に何も問題点が無ければ、このまま発展を続けていけばいいと言えますが、実際にはそうではありません。

では、これまで話してきたこと以外に現代医療が抱えている問題点とは一体何なのでしょうか。




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