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第二章| ソフィβ-グルカンのすべて

7. その他

01

黒酵母(アウレオバシジウム)培養液とは?


はじめに。

アウレオバシジウム属の微生物は、酵母細胞に似た楕円形の細胞形態をとり、メラニン色素を生成することから別名:黒酵母とも呼ばれています。この黒酵母の培養液を黒酵母培養液(アウレオバシジウム培養液)とも言います。


黒酵母は全部で14種類。

アウレオバシジウム属(Aureobasidium)は全部で14種類ありますが、その中の1種であるプルランス種(pullulans)が、市場に存在する黒酵母商品を産生する微生物の品種です。

黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)は全14種類
黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)は全14種類

アウレオバシジウム プルランス。

アウレオバシジウム プルランス(Aureobasidium pullulans)は、プルランスとあるように、一般的にα-グルカンであるプルランを生産する菌体外多糖産生菌です。


特殊な菌株がβ-グルカンを産生する。

アウレオバシジウム プルランスの中でも特殊な菌株は、α-グルカンのプルランではなくβ-グルカンを産生します。ちなみに、このβ-グルカンとして日本で初めて産生されたのが、ソフィβ-グルカンです。

黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)
黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)

アウレオバシジウム プルランスの培養液そのものを「アウレオバシジウム培養液」と言います。


菌株はたくさんある。

アウレオバシジウム プルランス種の中にも様々な菌株が存在します。ソフィβ-グルカンを産生する菌株は、その中の1つです。

黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)
黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)

菌株が違えば、できるβ-グルカンは違う。

アウレオバシジウム プルランス種の菌株が異なれば、産生されるβ-グルカン(β-1,3-1,6-グルカン)の分子構造も立体構造も異なります。ちなみに立体構造は、免疫サポート機能の発現において非常に重要な要素です。


参考

黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)
黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)

すべてが免疫をサポートできるBRMGなわけではない。

一部の黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)は、βグルカン(β-1,3-1,6-グルカン)を菌体外に産生しますが、 産生されたβグルカンのすべてが免疫をサポートできるわけではありません。

公的医療機関においてヒトで試験し、免疫をサポートできることが証明されてはじめて免疫をサポートできるもの(BRMG)であると言えます。