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β-グルカンが良いのは分かっているけど、情報が沢山ありすぎて、一体どれが良いのか分からない人のために、どんなβ-グルカンを選ぶべきかを解説します。
原料である天然物の希少性は効果に影響しない。
β-グルカンはキノコに含まれる成分です。そのため、消費者は価格が高く高級なキノコの方が効果があるのだと思うことも少なくありません。
しかし、原料が高級なキノコであることは、効果が高いことの証明にはなりえません。
製造方法が違うから、効果が高いわけでもない。
β-グルカン商品は、大きく分けて3種類の由来が存在します。この種類分けは、「β-グルカンの製造方法の違い」を意味しているだけに過ぎません。
確かに、黒酵母の場合は微生物にβ-グルカンを産生させるため、キノコやパン酵母からの抽出・精製よりも製造コストを大幅に削減することができます。
しかし、商品によっては黒酵母よりもシイタケのβ-グルカンの方が効果がある場合もあります。また、同じ黒酵母由来でも、 β-グルカンのレベルは全く違います。
つまり、製造方法の違いも、効果を決める絶対的な要因ではありません。
黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)の菌株の種類により産生されるβ-1,3-1,6-グルカンの分子構造も立体構造も違います。それにより、安全性も機能性も異なります。
β-1,3-1-6-グルカンは、効果のあるβ-グルカンの代名詞ではない。
ほとんどのβ-グルカン商品は、「β-1,3-1,6-グルカンだから効果がある」と謳っています。
しかし、 β-1,3-1,6-グルカンという言葉は、β-グルカンの中の一つの分類名に過ぎません。 β-1,3-1,6-グルカンに分類されるものでも、ただの食物繊維もあります。
つまり、効果のあるβ-グルカンが、たまたまβ-1,3-1,6-グルカンという分類であるだけで、β-1,3-1,6-グルカンに分類されるもの全てに効果があるわけではありません。
「○○なβ-グルカンであるから効果が高い」というような決定的な分類は存在しません。立体構造や分子量などによって、効果があることを予測することはできても、あくまで予想であり、絶対的なものではありません。
β-グルカンの効果に直接影響しない要因は他にもたくさんある。
β-グルカンの商品の中には低分子化して吸収力を高めたという商品もあります。良く知らない消費者は吸収率が高い方が効果が上がると思ってしまいます。
多くの商品は「吸収率を高めた」としか謳っていないこともあります。それを見た消費者が、「吸収率が高い=効果が高い」と頭の中で自ら変換している場合もあります。もちろん、販売業者はそれを狙っています。
商品の情報には、消費者の購買意欲を高めるような言葉が散りばめられることもあります。
しかし、本来そのような言葉は、あくまでも飾りであって商品の効果を決定づけるものではありません。
消費者は、特許の数が多い商品ほど価値のあるものであると思い込む場合も少なくありません。
しかし、特許が多いことと、効果が高いことは同じ意味ではありません。
学会の発表数が多いものほど、データも出ていて効果のあるものであると思いがちです。
しかし、学会で発表されていても、その結果(データ)が評価されていなければ、ただ発表しただけであるとも言えます。
市場にあふれる情報は、その商品を消費者に購入してもらうために、他社と差別化するための情報を捻出し、いくつも並べているだけであるとも言えます。
各社が言っている「β-グルカンに関する情報」は、効果のあるβ-グルカンを選ぶための何のアドバンテージ(優位性)も持ちません。
β-グルカンのことを勉強すればするほど、様々な情報に振り回されて、結局は真実をつかめないということにもなります。
重要なのはβ-グルカンの情報ではなく、商品そのものの情報。
商品の周りを飾り立てているβ-グルカンの情報(効果に影響しない情報)は重要ではありません。
その商品を実際に飲んだ時に、本当に効果があることや安全性が科学的に証明されているのかが最も重要なことです。
いくら理屈を並べても、効果が立証されてなければ、それは効果が無いことと同じです。β-1,3-1,6-グルカン(ただの食物繊維)が含有されているだけで、その商品の効果も安全性も立証されてない商品は世の中にたくさんあります。
根拠のない商品ほど、その商品自身の情報ではない情報を、まるでその商品のことのように飾り立てることもあります。それにより、商品の価値や効果を高く見せようとしているのではないでしょうか。
臨床試験や安全性試験など、科学的根拠のある商品を選ぶ。
例えば、新入社員を選ぶ時、学歴と面接の印象だけで選びます。しかし、「本当に仕事のできる社員を選びたい」と思った時は、実際に仕事をさせて、「仕事のできる人」を選ぶのが確実な方法です。
製造方法(パン酵母、キノコ類、黒酵母)や、分子構造(β-1,3-1,6-グルカン)の分類などの情報で選ぶのではなく、ヒトでの臨床試験で間違いなく結果を出せているβ-グルカンを選ぶのが、「失敗しない本当の選び方」と言えます。
逆に、消費者に商品を購入させるために用意された販売業者のフローチャートや理屈に導かれるままに商品を選ぶと、最終的には「販売業者の売りたい商品」にたどり着きます。
その商品は、効果が無いのに価格の高い商品。つまり、販売業者が最も利益を得ることのできように、安全性試験や臨床試験などをせずに低コストで作った商品とも言えます。
臨床試験をしているから、安全で効果があるとも限らない。
データがあるから効果があると思い込み、商品に飛びつくのは非常に危険です。臨床試験のレベルが低ければ、信頼できるとは言えません。
消費者に効果があると思わせるために、それほど効果のないデータを効果があるように見せ方を変えることもあります。データの抽出の仕方、グラブの種類によって、ものすごく効果があるように見せることもできます。
各社のデータ同士を比較しても、素人ではどちらがいいのか分からない場合はあります。そういう時は、そのデータが評価されているかを確認するのも一つの判断方法です。
本当に素晴らしい効果の出ているデータであれば、発表した学会などで公的に何らかの評価を受けている可能性が高くなります。評価があるということは、専門家が見ても効果があるデータであると判断したと言えます。
※評価を下した学会が信頼できるかどうかも重要なポイントです。