かんたんメカニズム。
簡単にメカニズムを説明すると、ソフィβ-グルカンは病原体によく似た立体構造をしています。そのため、カラダは病原体が侵入したと誤認し、自ら免疫系を活性化しようとします。
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第二章| ソフィβ-グルカンのすべて
4. ソフィβ-グルカンの作用メカニズム
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簡単にメカニズムを説明すると、ソフィβ-グルカンは病原体によく似た立体構造をしています。そのため、カラダは病原体が侵入したと誤認し、自ら免疫系を活性化しようとします。
正確には、病変体表面の特徴的な分子パターンとよく似た構造をしています。そのためカラダは、ソフィβ-グルカンを病原体として認識します。
このような病原体関連分子パターンをPAMPsと言い、PAMPsを認識する受容体をPRRsと言います。
ソフィβ-グルカンは、体内で出会う様々な細胞(腸管上皮細胞や免疫細胞など)の表面に存在する受容体に認識されます。
細胞表面にある受容体は、本来は病原体を認識するものですが、ソフィβ-グルカンは病原体と立体構造が似ているため、受容体にはまります。
その後、様々なシグナル伝達によって、カラダに病原体侵入の情報が伝わり、カラダは存在しない架空の敵と戦うために自然と免疫系を活性化しようとします。
体内の細胞はそれぞれ固有の受容体をもっています。受容体と言ってもたくさんあり、β-グルカンの立体構造によって認識される受容体も異なります。
通常、β-グルカンの場合は、CR3、Dectin-1、TLR(Toll like reseptor:Toll様受容体)などで認識されることが報告されています。
ソフィβ-グルカンの場合は、TLR-4で認識されることが明らかとなっています。TLR-4は、リポ多糖やウィルスの糖たんぱく質などを認識するための受容体として同定されているのものです。
参考