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序章|免疫サプリメントについて
2. 免疫サプリメントのメカニズム
01
Introduction -導入-
免疫力を高めるサプリメントは、世の中にたくさんの種類があります。
どれも違うように見えますが、免疫を上げるメカニズムとしては、それほど大きな違いはありません。
免疫力を上げる仕組みを説明する前に、一体どんな時に人の免疫力は上がるのでしょうか?
カラダに病原体が侵入すると、免疫システムは作動する。
例えば、風邪やインフルエンザのウィルスが身体に入ったり、O-157のような病原性大腸菌が身体に入るとどうなるでしょうか。
当然、人のカラダは自身の免疫システムで病原体を除去し、問題を解決しようとします。
この人間のカラダの自然な反応自体を利用して免疫を上げています。
人間のカラダに病原体を入れれば、免疫システムは作動しますが、実際に病原体をカラダに入れるわけにはいきません。
では、どうやってカラダにバレないように、病原体が入ったと思わせるのか?
実際には病原体ではないけれども、病原体に良く似た形のものをカラダに入れることで、「病原体が入った!」とカラダに誤認させます。
本当は病原体が身体に入ってはいなくても、病原体がカラダに入った時と同じように、カラダが免疫力を自然に上げてくれます。
このような成分のことを、PAMPs(病原体関連分子パターン)と呼びます。
免疫を上げる仕組みの概念は、「カラダに病原体を入れること」。しかし、実際に病原体をカラダに入れるわけにはいかないので、病原体に似たような形のものを入れて免疫システムを作動させています。
つまり
免疫サプリメントとは、体に、病原体と誤認される形をしたもの。
カラダに「病原体が入った!」と誤認させれるカタチをしたもので、かつ安全なモノであればなんでもよい※とも言えます。
※もちろんヒトで本当に免疫が上がるのか、安全性はどうなのかを確認する必要はあります。
こういうカタチ※をしたものを、自然界の様々な由来のもの(キノコやハチの巣、イネ、海藻、菌の細胞壁、乳原料発酵物など)から探し出そうとしているのが免疫サプリメント(免疫賦活成分)です。
※自然界には様々な病原体の種類があるように、病原体と認識されるカタチはたくさんあります。だから、世の中にはたくさんの免疫賦活成分が発見されているとも言えます。