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第一章|β-グルカンのすべて

7. BRMGの問題点

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BRMGの問題点を解決したのは、ソフィβ-グルカン(黒酵母培養液)。


BRMGの問題点。

BRMGの機能性と安全性を確保するには、高度な抽出・精製工程を必要とし、コストも高くなります。


参考


ソフィβ-グルカン。

ソフィβ-グルカンはBRMGの一つであり、黒酵母という微生物に産生させたβ-1,3-1,6-グルカンです。


参考


微生物にBRMGを作らせる。

ソフィβ-グルカンは、微生物(菌)を特殊な条件下で培養すると、その菌体外に産生されます。

黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)により産生されるBRMG(ソフィβ-グルカン)
黒酵母(アウレオバシジウム プルランス)により産生されるBRMG(ソフィβ-グルカン)

菌体外にBRMGを産生するAFO-202株。菌株の種類により産生されるBRMGの構造、機能性、安全性は異なります。


菌体外に産生されたBRMGは、水中で3重らせん構造をとり生理活性をもちます。


参考


抽出・精製工程が必要ない。

菌体外に産生されるBRMGは、すでに単体で遊離しているために、細胞壁のBRMGに対して行われている化学的な処理の工程を省くことができます。

このことは、化学処理にかかる多くの労力や時間、そして費用を削減できることだけでなく、抽出・精製工程におけるBRMGの構造変化の危険性を回避できることも意味しています。

BRMGの製造工程
BRMGの製造工程

安定した品質(機能性)。

従来法では、様々な抽出・精製工程を経るため、 β-1,3-1,6-グルカン構成単位であるグルコース単位で分解されやすく、程度の差はあるものの構造に変化が起こります。また、天然のβ-1,3-1,6-グルカンが持たない原子が付加され、本来とは異なる機能性を示すことがあります。

新製法では、抽出・精製工程自体を必要としないため、β-グルカン(BRMG)の構造に変化が起こるようなことは無く、機能性にバラツキが生じず、商品の品質は安定します。


高い安全性。

従来の抽出・精製工程においては、化学処理における残留物や、有害物質(発がん性物質等)が濃縮される危険性も存在しますが、抽出・精製自体を必要としない新製法では、そのようなリスクも無く、高い安全性を確保することができます。


新製法のメリットまとめ。

従来法に比べ効率よく低コストで安全に、高品質なBRMGを製造することが可能となっています。

従来 新製法
抽出・精製 必要 不要
コスト 非常に高い 低い
機能性 不安定 安定
安全性 リスクあり 高い

新製法の真意。

非常に高価であったBRMGは金鉱石の中の金に例えることができます。金鉱石は、そのままではただの石ですが、そこから金を取り出すことで大きな付加価値をもちます。

金鉱石と金
金鉱石と金

金鉱石から金を取り出すのには、労力・時間・費用が掛かり、簡単には手にできないからこそ、金には不変的な価値があります。

微生物にBRMG(金)そのものを産生させる新製法は、コストのかかる従来の抽出・精製を必要としません。つまり、現代の錬金術と言えます。しかも、BRMGには金の約17倍の価値があります

※BRMGといっても様々ありますが、国内において信頼できる製品の価格を参考にしています。金のレートは時価です。