はじめに。
BRMGを作るにはコストのかかる抽出・精製工程が必要になります。このような従来法では、機能性や安全性が損なわれるリスクも存在します。そこで、抽出・精製工程自体を必要とせずにBRMGを作り出すために、微生物を利用してBRMGを産生させます。
参考
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第二章| ソフィβ-グルカンのすべて
1. ソフィβ-グルカンとは
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BRMGを作るにはコストのかかる抽出・精製工程が必要になります。このような従来法では、機能性や安全性が損なわれるリスクも存在します。そこで、抽出・精製工程自体を必要とせずにBRMGを作り出すために、微生物を利用してBRMGを産生させます。
参考
ある微生物の特殊な菌株を、特別な条件下で培養すると、その菌体外にβ-1,3-1,6-グルカンが産生されます。このβ-1,3-1,6-グルカンがソフィβ-グルカン(BRMG)です。
微生物の菌株や培養条件によって産生されるβ-1,3-1,6-グルカンの構造や機能性は異なります。
ソフィβ-グルカンを産生する微生物は、アウレオバシジウム プルランスの菌株の一つです。
アウレオバシジウム属のプルランス種に分類される微生物であり、プルランス種とあるように、本来はプルラン(α-グルカン)を産生する微生物です。
アウレオバシジウム属は酵母細胞に似た楕円形の細胞形態をとり。メラニン色素を産生することから、別名「黒酵母」とも呼ばれます。また、この微生物の培養液を、「アウレオバシジウム培養液」とも言います。
すべての黒酵母がBRMGを産生するわけではありません。また、ソフィβ-グルカンを産生する菌株はメラニン色素の合成能が低く、より効率的にBRMGを産生するように進化させた特殊な菌株です。