基本的にはどれも安全と言われている。
どの免疫サプリメントも安全であると謳われて販売されているため、メーカーの言葉を信じるなら、どれを選んでも問題はないということになります。
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序章|免疫サプリメントについて
4. 免疫サプリメント選びで迷った時に。
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どの免疫サプリメントも安全であると謳われて販売されているため、メーカーの言葉を信じるなら、どれを選んでも問題はないということになります。
動物実験で多量に食べさせて問題がないことを確認しているものがほとんどです。それに加えて、ヒトでの臨床試験で問題が起きていないことを根拠にしていたり、食経験自体を根拠にしているものもあります。
商品によっては、天然由来だからということで安全性を確認していないものもあります。
実際にヒトで多量に摂取させ続ける試験を行うわけにはいかないので、できる範囲の試験において安全だと言われています。
ずっとカラダに良いと言われ続けていた成分が、ある日突然、「やっぱりカラダに良くありませんでした」というのが、最近の世の中です。今は、安全と言われていても、悪い影響が後から判明するということがよくあります。
成分名 | 成分詳細 |
β-グルカン | キノコの細胞壁など (ブドウ糖のみでできた食物繊維) |
乳酸菌 | 乳の発酵物質 (細菌と乳糖) |
LPS | 細菌の細胞壁構成成分 (リポ多糖:内毒素) |
プロポリス | 蜂が巣の隙間に埋めた粘性物 (樹脂製混合物) |
フコイダン | 海藻のネバネバ成分 (硫酸基をもつ特殊な多糖類) |
LEM | シイタケのカビの熱水抽出物 (多糖とフェノール類などの混合物) |
AHCC | シイタケのカビの培養熱水抽出物 (アシル化されたαグルカン) |
アラビノキシラン | トウモロコシやお米の実以外の部分 (ヘミセルロース) |
ブロリコ | ブロッコリーの抽出物 (成分は不明) |
安全性にこだわりたい人のために、一つ上の安全性を求めるなら、例えば以下の様に絞ります。
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含まれるフラボノイド類が酸化ストレスによるDNA損傷を誘導するという報告もされています。
ヒト臍帯血管の成長を抑制するという培養実験結果も発表されており、妊婦への悪影響も実験レベルで示唆されています。
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研究論文が他と比べて少ない(参考:世界中の研究者が注目している免疫賦活成分は?)。
不明な点が多い。
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動物があえて食べていないものは、それを避けている理由があります。今、自然界で生きている動物たちは、カラダに安全なものを食べて生き残ってきた種のはずです。また、必要性が無いから食べていない場合もあります。
細菌を積極的に食べることはありません。乳も、赤ちゃんの時は飲んでも、自然界では大人になってから摂取することはありません。成長すれば乳糖を分解する酵素の活性は例外なく低下しますが、それでも乳を飲もうとすれば、分解できずにお腹を壊したりもします。
本来、人間のカラダは、大人になってから乳を飲まないことが前提でできています。
細菌を積極的に食べることはありません。また特別に食べなくても、野菜や果物に付着していたり、腸内細菌の死骸もLPSの由来になります。
腸内細菌は1.5kg-2kgに相当する量があり、その約半分はバクテロイデス属(グラム陰性菌)で構成されています。つまり、そのグラム陰性菌が毎日死ぬことで細胞壁のLPSは遊離し、自然に体内にLPSが供給されています。
シイタケ(子実体)を食べることはあっても、シイタケのカビ(菌糸体)を積極的に食べることはありません。
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β-グルカンは、キノコの細胞壁などに含まれるものですが、その成分自体は、ブドウ糖のみでできた食物繊維です。人間が自然界に生きていたとして、ごく自然に食べる成分です。
長期摂取や多量摂取をした場合に、普段食べているものと同じような成分であれば、将来の健康被害リスクを最小限に抑えることができると言えます。
β-グルカンそのものは安全でも、商品によっては精製レベルが低く発がん性物質が濃縮されるリスクを伴うものもあります。
日本人は平均15g/日の食物繊維を食べていますが、そのうち12gは不溶性食物繊維であり、そのほとんどがセルロースであると言われています。
セルロースは、β-グルカンの一種です。つまり、β-グルカンとは、人間が普段食べている食物繊維にもっとも近い成分です。
フコイダンもアラビノキシランも食物繊維ですが、普段メインで食べているものとは異なる食物繊維です。