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Column 0067 | 2019.09.20

ガン(癌)が急激に進行するのは、がん細胞だけのせい?

癌細胞の増殖
癌細胞の増殖

癌細胞は、2倍、2倍に増えていくため、ある程度の数になると急激に大きくなる病気です。しかし、急激な進行はガンだけのせいなのでしょうか。


癌と宣告されてから、急に悪くなる。


患者が、「自分は癌である」と認識してから、短い期間で急に病状が悪くなることがあります(癌のステージに関わらず)。

そうすると、「癌が悪い、悪性の癌だから進行が早かった…」というように、急変した理由を癌のせいであると考えるのは自然な流れです。

しかし、本当にそうなのでしょうか。癌が急激に成長するタイミングで、ちょうど癌であることが発覚したのでしょうか。もし、癌であることを知らされずに普段通りの生活を送っていても、同じように急変したのでしょうか。


治療を始めると、急に悪くなる。


患者が、癌を治療するために手術をしたり、抗がん剤をすると、病状が急変して死んでしまうことがあります。

手術・抗がん剤
手術・抗がん剤

このような場合も、「治すのが難しい癌だった…、すでに手遅れだった…」というように考えるのは自然な流れです。

しかし、本当にそうなのでしょうか。もし、手術や抗がん剤をせずに普段通りの生活を送っていても、同じ期間で、同じ結末になったのでしょうか。


本当は、ストレスで悪くなるのでは?


癌が発覚した際の精神的ストレスや、手術・抗がん剤などの治療による肉体的・精神的ストレスによって、患者自身の免疫が低下し、癌細胞の増殖抑制力が低下するために、病状が急変する可能性は無いのでしょうか。

治療でガン細胞が増殖する理由
治療でガン細胞が増殖する理由

癌が発覚した場合、「助からない」と思う人も少なくはありません。テレビや映画、インターネットの情報などにより構築された癌に対する認識やイメージは、患者に大きな精神的ストレスを与えます。

また、手術によってカラダの一部を失ったことによる生活の質のギャップに苦しんだり、抗がん剤のつらい症状は患者に対して大きな肉体的・精神的ストレスを与えます。


まとめ


手術や抗がん剤といった治療とは、本来は癌を治すために行うものです。しかし、人によっては治療そのものが大きなストレスとなり、逆に癌の進行を早めたり、病状を悪化させることもあるのではないでしょうか。

元々、人間(動物)は急性ストレスには強く、慢性ストレスには弱い生き物です。つまり、継続するストレスにより生命力(免疫力)は大きく低下します。

当然、緊急の場合は手術や抗がん剤は必要なのかもしれませんが、本当に必要なことは、患者のストレスを発散し、癌を抑え込めるだけの生命力を取り戻させることなのかもしれません。


Column 0067 | 2019.09.20