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Column 0061 | 2019.08.15

よく効く抗がん剤ほど、後で裏切られる?

抗がん剤
抗がん剤

抗がん剤をした後に、CTなどで画像を確認するとガンが縮小し、抗がん剤が効いたというような場面があります。しかし、その後ガンがまた大きくなるのはなぜでしょうか。



効くということは、カラダも弱っている。


抗がん剤が効いているということは、カラダの正常な細胞にも効いているいるということになります。

ガン細胞だけを攻撃する分子標的薬のようなものもありますが、理論上は攻撃をしないことになっていても、実際には完全に副作用を無くすことはできていません。

脱毛や嘔吐といった副作用だけでなく、白血球の減少などによりカラダの免疫力自体が弱ってしまうという副作用も起きています。

また、免疫力はストレスの影響により低下するため、患者が受けた肉体的・精神的ストレスによって、免疫細胞の活性自体も低下しています。

つまり、抗がん剤によりガンが縮小した時というのは、裏を返せばカラダそのものが弱り切った状態であるとも言えます。


ガンが増殖し放題の環境が生まれる?


例えば、癌が発覚した際に、数センチの大きさであったとします。このサイズでとどまっているのは、カラダの免疫力のたまものであるとも言えます。

患者自身の免疫力で抑え込まれているため、ガン細胞は一気に増えたくても徐々にしか増えることができない状況です。

このガンの増殖を止めている結界とも言える患者の免疫力が弱ればどうなるでしょうか。

免疫という抑制力から解放されたガン細胞は、ダムが決壊したように、ものすごいスピードで増殖していきます。

抗がん剤で、癌を縮小させることは、癌がさらに増殖しやすい環境をカラダの中に作っているとも言えます。

「ガンが強いから抗がん剤が効かなかった」というような表現がされることがありますが、本当にそうなのでしょうか。


まとめ


抗がん剤によってガン細胞はダメージを受け縮小する場合もありますが、同時にガンを抑え込む患者の免疫力自体もダメージを受け弱ってしまいます。

その結果として、一時的に縮小したとしても、また時間が経てばガンが大きくなるということが起きるのではないでしょうか。

逆に、抗がん剤などをせず、ただ患者の免疫力だけを上げてあげれば、それでも癌は縮小するのではないかと筆者は思います。

しかし、実際の病院では、抗がん剤や手術の前に、患者の免疫力を上げて治そうとすることはほとんどしていません。

免疫を上げることをしない方が良い理由があるのか、特に理由は無く、病院の経営方針に縛られて、ただ形式的に抗がん剤や手術をしているのか。もしかすると、ここに現代医療がガンを治せない大きな理由があるのかもしれません。


Column 0061 | 2019.08.15