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Column 0059 | 2019.08.13

最新の免疫療法では、ガンが治らない理由。

細胞
細胞

人間の免疫システムを操作することでガンを治そうと試みられてきました。画期的と言われて登場する様々な療法は、結局どれも期待した効果が無く忘れ去られているのはなぜでしょうか。



人間のカラダは、まだよくわかっていない。


人間の勝手な判断で、免疫システムを意図的に変えても結果が出なかったり、副作用が出てしまうのはなぜでしょうか?

その理由を一言で言い表すのであれば、「よく理解していないものを、わかったつもりでいじるから」とも言えます。

人間のカラダは複雑であり、科学技術の進んだ現在でもすべてを理解できているわけではありません。また、一体何%を理解できているのかさえ分からない状況です。もしかしたら、ほんの数%しか理解できていないのかもしれません。

人間のカラダは、パソコンのような精密機器とも言えます。このパソコンに対する人間の知識レベルは、まるで子どもと同じレベルであるかもしれません。

最新の免疫療法の現在の状況を例えるなら、「高性能なパソコンを、パソコンの知識の無い子供が直そうとしているようなもの」とも言えます。

たまたま直せてしまう場合もありますが、いじりすぎて逆に壊してしまう事もあります。


もしガンを治せる方法があるとすれば…


壊れたパソコンを直す時、パソコンのことを良く知らない人は、どうするでしょうか?

普通は、パソコンの専門家に修理を依頼します。人間のカラダの専門家とは、人間のカラダそのものです。つまり、人間のカラダに全てを任せるのが最善の方法ではないでしょうか。

身体をいじるのではなく、自然な形で免疫の活性を高めてあげることが必要であるとも言えます。


本当の免疫療法とは?


身体をいじらず、免疫を上げるサポートだけをし、あとは全てカラダにまかせるのが本当の免疫療法ではないでしょうか。

では、具体的にどのようなサポートが必要なのでしょうか。

免疫力とは生物の生命力とも言えるものです。人間よりも高い生命力をもっているのは自然界の動物たちです。生き物としての本来の高い生命力をもっています。彼らを、お手本にします。

自然界の動物たちのライフスタイルに近づけることで免疫力は高くなるとも言えます。人間も動物であり、自然界で生活することで高い免疫力を維持できるように進化しているのではないでしょうか。

つまり、現代人の生活と自然界での生活とのズレを修正することによって免疫力は高くなるとも言えます。

具体的には、



・運動する
・加工されていない自然な食材を食べる
・十分な睡眠をとる
・自然界に無い慢性ストレスを発散する
・自然環境に身を置く(自然にふれる)



こんなことで免疫が上がりガンが治るのかと思うかもしれませんが、カラダにとって最も必要なことであると言えます。

人間のカラダのあらゆる機能は、自然界で生活することを前提に進化してきたものです。逆を言えば、自然界の生活からズレればズレるほど、パフォーマンスを最大限に発揮できる前提条件は崩れ、その結果、健康を崩すとも考えられます。


まとめ


これから先の未来に、様々な免疫療法が出てくるとも言えますが、そのどれもが結果を出せずに世間から消えていく可能性は高いと言えます。

厳しい言い方にはなりますが、人間が、自身のカラダに対する知識レベルの低さを自覚し、自分たちの手でガンを治そうとするエゴを捨て去らなければ、免疫療法がガンを治せる時代が来ることは無いのかもしれません。

逆に言えば、ライフスタイルの改善など自然な方法で患者の免疫を上げることが徹底されれば、医療は次の段階へと大きく発展し、もっと多くの人のガンが治る時代が来るのかもしれません。

「薬や医療が病を治す」という概念から、「人間のカラダが病を治す」という概念に切り替えなければならない時が来ているとも言えます。


Column 0059 | 2019.08.13