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Column 0051 | 2019.08.05

ヘルペスは免疫低下が原因?薬では倒せない?

ヘルペスウィルス
ヘルペスウィルス

ヘルペスは免疫低下によって引き起こされる病気ですが、風邪などと同様に薬で倒すことができない病気の一つです。



ヘルペスとは?


ヘルペスとは口や性器の周りなどに水ぶくれができるウィルス性の病気です。

健康なうちに感染しても特に症状の出ない弱い病原体ですが、体力や抵抗力が落ちた時に活発化することが原因で発症してしまう感染症です。

とても一般的なウィルスであり、子供の頃にかかる「水ぼうそう」もヘルペスの一種です。


ヘルペスは免疫低下のサイン。


日本人の50%~70%の人は、すでにヘルペスウィルスに感染していますが、ほとんど発症することはありません。

逆に、ヘルペスになるということは、体力や抵抗力が大きく低下していることを意味しています。

このような感染症を日和見感染とも言います。日和見感染は、カラダが弱った時になる感染症ですが、体力や抵抗力のバロメーターとも言えます。


長く薬を使うと薬剤耐性をもつ場合もある。


ヘルペスウィルスの場合は、薬剤耐性を持つウィルスの出現は極めて稀ですが、長期的に薬を投与されればリスクは高くなります。

12歳以下の健常小児への薬のルーチン投与は推奨されていない(1993年米国小児科学会)。


まとめ


ヘルペスは、高齢者や働き過ぎのビジネスパーソンから、若い人まで誰でもなる可能性のある病気です。

年齢が若いから軽症ですむとは限らず、その患者の免疫力(抵抗力)により重症度が決定されます。初期に軽症であっても、カラダに無理をすることでいくらでも重症化する病気です。

できるだけ軽症のうちに、しっかりと休養をとり免疫力を高めてあげることが最も早く治すことのできる方法です。逆に、免疫力を上げる以外に方法は無いとも言えます。


Column 0051 | 2019.08.05