サプリメントによって栄養素を補えば、動物は病気にならずに健康になれるのでしょうか?サプリメントを利用する現代人は増えましたが、実際には、変わらず病気は増え続けています。
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サプリメントで動物の病気は防げない?
こんな昔話があります。動物園のどうぶつたちが、たくさん病気になって困っていました。
動物たちが病気になるのは栄養が足りていないからだと考えた動物園の係員さんは、どうぶつたちにサプリメントを与えることにしました。
しかし、しばらくたっても、病気になる動物たちの数が減ることはありませんでした。
どうぶつたちの病気が減らずに困った係員さんは、どうぶつたちに対して、人工的に加工されたエサではなく、どうぶつたちが自然の中で食べる食材と同じものを与えることにしました。
すると、どうぶつたちの病気は減っていきました。
健康のために必要なのは、本来の自然な生活?
何か特別なことが健康のために必要なことのように思えますが、実際には何も必要ではないのかもしれません。
本来、どうぶつたちは、人間社会のような特別なものが存在しない世界に生きています。そのような、何もない自然な環境の中で健康を維持できるように適応・進化してきました。
むしろ、何でもない自然界での生活こそが、健康を維持していくためにベストな生活であるとも考えられます。
まとめ
健康のために、サプリメントで栄養を補うよりも、自然界での生活とのズレを補正することの方が、健康にとって大切なことなのかもしれません。
例えば、加工されていない自然な状態の食材を食べたり、運動不足を解消したり、十分な睡眠をとったり、人間社会特有の慢性ストレスを発散したりと、自然界での生活に近づけることが健康への近道であるとも言えます。
つまり、「本来人間は、一つの動物である」ということではないでしょうか。