乳腺炎とは、乳がガチガチに張って痛くなり熱も出る症状のことを言います。これは、育児ストレスによる免疫低下が原因かもしれません。
乳腺とは乳を産生する組織であり、そこで作られた乳が乳管を通って流れていきます。
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本来ならば定期的に母乳をあげていれば詰まることがなくても、長時間母乳をあげれない状態が続いたりすると母乳が詰まるリスクは高くなります。
行き場を失った乳が出ようとしても出れず、圧力がかかることで、乳腺炎の痛い症状が出るとも言えます。乳腺炎で痛みを感じても、母乳をあげ続けることで自然に問題が解決する場合もあります。
はじめはチクチク痛いだけだったのが、乳房自体が熱を帯びてくることもあります。熱は、カラダが免疫細胞の活性を高めるために意図的に出しているものであり、それは熱を帯びた場所で免疫細胞と病原体(ウィルスや細菌など)が闘っていることを意味しています。
育児の際のストレス(睡眠不足や、不安など)によって、母体の免疫力は低下します。乳頭から細菌などが侵入したとしても、本来であれば免疫によって増殖する前に除去されますが、免疫自体が弱っていれば病原体の繁殖を許してしまいます。
対策と言っても、特別なことではなく、定期的に母乳を与えて、細かいことは気にせずストレスを溜めずに、いい意味で適当に育児をするということになります。免疫力が高く維持されていれば、感染症を引き起こすこともありません。
ただし、もし問題が長く解決しない場合は、自分で悩まずに、医師に相談するのが一番です。
本来、母乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養成分とともに、赤ちゃんを病気から守るような成分も含まれています。そのため、自然界の動物はきちんと母乳を与えて育てるようになっています。きちんと母乳を与えるからこそ、母乳が詰まることもありません。
思考できる人間のように余計な不安やストレスなどを感じたりすることも無いため、育児中に免疫が低下することもありません。だからこそ、細菌に感染して乳腺炎になることも無いと言えます。
また、自然界の動物は、病原体の多く存在する自然の中で生活していることで、過酷な環境に適応しようとして、自然に免疫力が高く維持されています。
つまり、本来の自然な育児ができれば、現代人が乳腺炎に悩まされることは無いのかもしれません。
Column 0047 | 2019.08.01