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Column 034 | 2019.07.18

抗がん剤で治るかどうかは、医師自身もわからない。

医師
医師

医師は、抗がん剤をすれば確実に治ると思って患者に抗がん剤を提案しているわけではありません。

治るかどうかは、やってみないとわからない。


医師が製薬会社から抗がん剤の説明を受ける時に、必ず治るものであるという説明を受けてはいないはずです。

例えば、多少副作用は出ますが、20%の確率で治りますという話かもしれません。

つまり、確実に治るかどうかはわからないけれども、治るかもしれないから抗がん剤を患者に提案しているとも言えます。


医師でさえ、未来は分からない。


今の時代、患者はインターネットでいろいろなことを調べ、抗がん剤を拒否しようと考える人もいるかもしれません。

一方で患者は、医師の勧める治療方針を拒否することに不安を抱えているのではないでしょうか。

もし一般人の自分の考えが間違っていたら…、専門家である医師の言う通りにしていた方が正しいのではないか…。

しかし、実際は医師にも患者がどうなるかを予測することができないのが現状です。それだけガンという病気を治すことが難しいということであると言えます。


最善とは、自分の後悔しない道を選ぶこと。


抗がん剤をするのか、しないのかは、患者自身の人生観、考え方、何を一番優先したいかによって変わってきます。

苦しい思いをしても助かる可能性があるのであれば抗がん剤を選ぶ人もいます。また、自分の人生を十分生きたので、最後は苦しい思いをせずに、死んでも構わないから抗がん剤はしないという人もいます。

選んだ道の先に、どのような結果が待っていたとしても、自分で選んだ道であれば納得することができます。逆に、そうでなければ後悔する可能性は高くなるのではないでしょうか。

未来がどうなるかわからない場合は、自分で選んだ道が自身の正解となります。


筆者は、どの選択をするのか?


ちなみに筆者は抗がん剤をしない選択を考えています。つらい思いをしたくないというのと、生きるためとは言え、おそらく自分には耐えられないと思っているからです。

また理由はそれだけではありません。抗がん剤をすると数値が下がったりガンが縮小したとしても、それは一時的なものであり、再発すると考えているからです。

結局、癌を抑え込むだけの力がカラダになければ、癌を克服することはできないのではないでしょうか。


まとめ


医学の父であるヒポクラテスは、「医師が病を治すのではなく、身体が病を治す」と言いましたが、この概念こそが将来の医療の根本的な考え方になる可能性があります。

その時に患者に提案されるのは、抗がん剤ではなく、「運動・食事・睡眠の正しいサイクルと、ストレスの発散」によって免疫力を高めることなのかもしれません。


Column 034 | 2019.07.18