腫瘍マーカーの数値が下がっているのに、まだ抗がん剤を使おうとする人もいます。それはなぜなのでしょうか。
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怖いから。
ガンは再発するという認識があるため、徹底的にできることをしたいと思います。完璧を求めます。
しかし、カラダの中のガン細胞をすべて取り除くことはできません。手術でとっても、抗がん剤で小さくしても、何をしても完璧にはなりません。
むしろ、完璧を求めてカラダをいじればいじるほど病状は悪化していきます。
カラダのシステムによってガンは抑え込まれているのであり、そのシステムの力を弱めたり、変にいじり壊してしまえば、抑制力の弱まった体内環境でガン細胞は勢いよく成長します。
薬が病気を治すと思っているから。
今でも、抗がん剤を投与することが癌を治すことであるという認識がありますが、実際には治しているのではなく、病気の進行を一時的に止めています。
ガン細胞を縮小させ、数値を改善し、まるでガンが治ったかのように思えますが、それは見かけ上のことであり、決して治っているわけではないので再発することが多々あります。
病気を治すことと、病気を止めることは同じことではありません。ガンを克服すということは、ガン細胞を抑え込めるカラダの生命力を取り戻すことです。
必要なのは、運動・食事・睡眠の正しいサイクルと、ストレスの発散です。
まとめ
人が、つらく苦しい思いをしても抗がん剤を使うのは、それによってガンが治ると思っているから使うわけです。
しかし、抗がん剤は、あくまでも急激に進行する病気を一時的に止めるために使うものです。止めるためのものを治るものであると思って何度も使い続けて一定のラインを越えれば、それは逆効果にもなります。
抗がん剤や手術などの治療法は、病気を治すための戦術であって、戦略ではありません。いくら優れた戦術を使ったとしても、戦略が間違っていれば戦いに勝つことはできないとも言えます。
逆に戦略が正しければ、もっと高い勝率を出すことができるのかもしれません。