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ガンは、免疫サプリメントでなぜ治らないか?

サプリメント
サプリメント

はじめに。

ガンは、生活習慣やストレスなどによる慢性的な免疫低下により生じるものであるため、免疫を元の元気な状態に戻すことで状況が改善すると考えられている病気とも言えます。

そのため、免疫サプリメントを利用する人も少なくありません。しかし、多くの場合、サプリメントで治ることは稀であり、効果が現れないことがほとんどです。

その理由として考えられることがいくつかあります。ここでは、サプリメントでガンを治そうとする人のために、サプリメントで結果が出ない理由を考察していきます。


サプリメントで結果が出ないのには、必ず理由がある。


根拠のないサプリメントを使用している。

市場には免疫サプリメントと呼ばれるものはたくさんありますが、そのほとんどは効果がないものです。

効果があるものというのは、試験管や動物実験ではなく、公的医療機関(大学病院や市民病院)等においてヒトで試験して免疫系が活性化されることが科学的に立証されたものです。


使用するタイミングが遅すぎる。

免疫サプリメントは、医師にも患者にも、治療のサポート的な意味合いとして理解されています。そのため、抗がん剤や手術などをしつくして、もう手がなくなった場合に使用されることが多いものです。

身体をいじりつくした段階で使用しても、大きな効果を期待することはできません。あくまでも免疫サプリメントは、病気を治そうとするカラダの機能(免疫)をサポートするためのものです。

そのため、サポート対象であるカラダの免疫系自体が壊れてしまっている場合は、いくらサポートしても結果が出にくいと言えます。


抗がん剤と併用している。

免疫サプリメントは、抗がん剤を使用することで低下する免疫系をサポートするため、抗がん剤の副作用を軽減したり、抗がん剤単独よりもより高い効果を期待できます。

しかし、免疫サプリメント単独で使用したほうが、より結果を出すことが期待できます。

そもそも、患者のカラダは、ガンを抑え込めないほどに免疫力が低下している状態です(だからガンになっている)。弱っている患者の免疫系を抗がん剤でさらに弱らせることは、よりガンが増えやすい状況をカラダの中に作り出すということです。

一時的に数値が改善したり、ガンが縮小することはあっても、それは患者自身の力ではないため、薬の効果が切れれば、よりガンが増えやすい状況の中で、ガンの再発を招くことは当然の現象とも言えます。

つまり、免疫サプリメントで免疫系を活性化(+1)しても、抗がん剤の影響で免疫系が低下(-1)すれば、プラスマイナスゼロということになります。

免疫サプリメントで結果を出している人は、抗がん剤を併用していない場合が少なくありません。逆に、併用して結果が出ないことの方が多いとも言えます。


使う量が少なすぎる。

免疫サプリメントは、多く場合はガンの人を治すためにあるのではなく、成分の含有量も健康な人が健康を維持するための量に設定されています。そのため、治療目的でのサポートを期待するのであれば、多量摂取する必要性があります。


短期決戦で臨んでいない。

ガンは日に日に大きくなっていくため、できるだけ早めに治さなければ治らなくなってしまいます。そのため、勝負は3ヶ月程度と決めて、その期間に全力を尽くすことが大切です。勝負は長引けば長引くほど結果を出せる可能性は低くなっていきます。


カラダをいじりすぎている。

ガンの治療法には、抗がん剤や放射線、手術など様々な方法がありますが、カラダに負担の大きな治療法をすればするほど免疫系は弱り、最悪は壊れてしまいます。弱り切ったり、壊れた免疫系をいくらサポートしても結果が出ないこともあります。


治ると思って飲んでいない。

人間のカラダはロボットではなく、免疫系は心の影響を大きく受けます。飲用者本人が治ると思っているのか、治ると思っていないのかは、免疫サプリメントの機能性にも影響します。

免疫サプリメントが免疫系を活性化すること自体は変わりませんが、心自体が「治す」という気持ちになっていなければなりません。後ろ向きな気持ち(ネガティブな感情)が免疫を低下させてしまい、免疫サプリメントの効果を打ち消してしまいます。

前向きな気持ち(ポジティブな感情)が状況を好転させます。昔から言われている、「病は気から」のことです。


飲むだけで治ると思っている。

免疫サプリメントがガンを治すのではなく、ガンを治すのは患者のカラダ自身です。サプリメントは、あくまでも病気を治そうとする免疫をサポートするものであり、患者本人の行動も大切な要素です。

そもそも免疫系が慢性的に低下するような生活習慣やストレスがガンを作り出した大きな原因であるため、患者自身がライフスタイルを改善していくことが必要です。

具体的には、運動・食事・睡眠のサイクルを見直し、できるだけ免疫を低下させないような生活を送ることです。また、ストレスの発散を心がけ、できるだけ楽しい毎日を積み重ねていくことです。

もし、ガンが治ったとしても、同じライフスタイルを続ければ遅かれ早かれ再発することは避けられません。ガンの治療中から生活習慣を意識すれば、免疫サプリメントのサポートを最大限に活かすことができます。

注意:生活習慣を変えようとして頑張りすぎることも良くありません。頑張りすぎてストレスになるようなら逆効果です。焦らずにゆっくりと気楽に変えていくことが大切です。


カラダに治せるだけの時間を与えていない。

カラダが病気を治すには時間がかかるものです。もし、すぐに結果が出なくても、最低でも3ヶ月は見守ることも大切です。


サプリメントを飲んだから、必ず治るわけではない。


治った人と、あなたのカラダは一緒ではない。

カラダも、年齢も、ストレス状況も、免疫低下レベルも、ガンの種類や進行度合いも、すべてが違います。同じサプリメントを飲んで同じ結果になることもあれば、ならないこともあります。


どうなるかは、誰にもわからない。


治るかもしれないし、治らないかもしれない。

免疫サプリメントで治るかもしれないし、間に合わないかもしれない。抗がん剤などの現代医療で治るかもしれないし、ただ苦しい思いをするだけかもしれない。


後悔するかもしれない。

もし免疫サプリメントで治らなければ、初めから抗がん剤などをすればよかったと思うかもしれないし、逆に初めから免疫サプリメントを使用すればよかったと思うかもしれない。


現代医療でもサプリメントでも、治らなかったら後悔する。


自分の意志で治療法を選択することが大切。

自分で決めたことであれば、もし後悔した時に我慢ができます。しかし、他人が決めたことであれば、「自分で決めたのだから、しょうがない」という様にはなりません。


選択は、人それぞれ。


カラダを切除することも選択の一つ。

例えば、胃を切除すれば、臓器を失うかもしれないけれど、かなりの確率で一命を取り留めることができるなら、その方法を選ぶのも選択の一つ。


カラダを切除しないことも選択の一つ。

例えば、胃を切除して不自由になってまで生きることは考えられないから、治らないリスクがあっても、自分自身のカラダの力で治すことにかけるというのも選択の一つ。


薬を使用しないことも選択の一つ。

抗がん剤でも、サプリメントでも必ず治るかどうかわからないのであれば、できるだけ苦しい思いをしない方を選ぶというのも選択の一つ。


現代医療に頼ることも選択の一つ。

抗がん剤以外にも、手術や放射線、特殊な免疫療法など様々な方法が提供されています。その方法にかけるというのも選択の一つ。


何を優先するかは、人による。


結局は、自分自身の選択。

現代医療に頼るのか、自分のカラダの力を信じるのか、それは自分自身の選択です。自分で決めなければならないことです。

カラダへの代償を受け入れても一命を取り留めたいのか、治らないリスクを受け入れても自分のカラダで治すことにかけるのか。人によって、最善と考える方法は異なります。

自分の選んだ道を信じて進んでいくしかありません。選んだ道で失敗し、後悔することもあるかもしれませんが、その時に自分が最善と思う道を再び選択して、そこからの自分の道をまた進んでいくしかありません。


まとめ


なぜ治らないのか。

様々な理由の中で影響力が大きいものとして、2つの要素が考えられます。

①効果のないサプリメントを利用している。
②免疫を低下させる治療法を併用している。

①は問題外ですが、②は手術や抗がん剤のことを意味しています。カラダに負担のかかる治療法で免疫系が低下すれば、免疫サプリメントで免疫系を活性化しても、その効果が簡単に打ち消されてしまうということです。それによって思ったような結果が出ないと考えられます。


必ず治らないわけではない。

免疫サプリメントでどんな患者も必ず治るわけではありませんが、治っている人も少なくはありません。治った人に共通していることとしては、手術や抗がん剤をする前に免疫サプリメントを使用していたということが一つあげられます。


提案できる最善策としたら…

ガンとわかったら、抗がん剤や手術をする前に、3カ月間免疫サプリメントを飲用することがベストと言えます。しかし、ガンと判明した時点で3ヶ月も猶予がない場合や、免疫サプリメントでも結果が出ない場合は、一命を取り留めるために一旦あきらめて手術で切除してしまうのも一つの選択肢です。

ただし、人によって価値観は違い、何を優先するのかということも違います。また状況によっても選択肢は限定されたり、様々存在します。最終的には自分自身で最善と考えられる方法を選択するべきです。