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序章|免疫サプリメントについて

1. なぜ、免疫サプリメントは注目されているのか?

03

たくさんの薬を、もっと少なくできたら?病気の数だけ薬は必要なのか?

薬
薬

Introduction -導入-

様々な病気になる人が増える中で、それに合わせて多種多様な薬が開発されてきました。

これから、人が病気になるたびに新しい薬を作り続けなければならないのでしょうか?

また、薬を使っても、どうすることもできない病気も増えています。これまでのやり方が通用しなくなってきている中で、従来の方法を変えずに突き進んでも良いのでしょうか?

なぜ、こんなに多くの薬が、必要なのか?

今現在、17,118銘柄もの医薬品が存在しています。そして、今も新しい薬がどんどん開発され続けています。

薬価基準収載医薬品の銘柄数
薬価基準収載医薬品の銘柄数

出展:薬価基準収載医薬品の銘柄数 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療)vol.41 no.7 2013 

人それぞれの病気の数の多さが、薬の数を増やしている。


人間のカラダは人によって全く違い、その人のライフスタイルやストレスなどの環境要因の影響も受け、なる病気も十人十色です。

人の病気の数
人の病気の数

人の数だけ、病気の種類はあると言っても過言ではありません。

薬の作用が限定的だから、薬の数を増やさなければならない。



例えば、「Aの薬は、Aの病気に。Bの薬は、Bの病気に。」というように、一つの薬でできることは限られています。

薬と病気の対応
薬と病気の対応

同じ薬が、効いたり効かなかったりするのも、人によりカラダも病気も全く同じではないからです。

薬とは一体なんなのか?

多くの人は、薬は病気を治すものと思っているかもしれませんが、実際には、「病気のつらい症状や、病気の進行を一時的に止めるもの」とも言えます。

薬は阻害剤
薬は阻害剤

病気の症状が起こる経路の一部を阻害することにより、その症状を起こさせないようにする「阻害剤」というのがより的確な表現です。

病気を一時的に止めるものであって、病気を治すものではない。


なぜ、病気を止めているだけなのに病気が治るのか?

それは、病気のつらい症状や進行が止まり、あなたが楽になっている間に、あなたの体自身が病気を治してくれているからです。

薬がすべての病気を、治すわけではなかった?

なぜ、私たちは、「薬が病気を治す」と考えているのでしょうか?

戦争の時の一つの薬が、世の中の考えを大きく変えました。


1928年に、世界初の抗生物質であるペニシリンが発見されます。

1942年に実用化され、第二次世界大戦中に多くの負傷兵や戦傷者を救ったことから、「20世紀における偉大な発見」とも言われています。

ペニシリン
ペニシリン

抗生物質ペニシリン
それまでは死に至るしかなかった細菌性の感染症に劇的な効果を発揮しました。


これからは、すべての病気を薬が治すと考えるようになってしまった。

戦後、どんな病気にもペニシリンは多用されました。それにより、ペニシリンショックという副作用も出ました。薬の警鐘でした。

薬とは、すべての病気を治すもの。しかし、実際は違いました。


戦後から世の中の考え方は変わることはありませんでした。ここから、どんどん新しい薬が開発され続ける歴史がスタートします。

薬で治らなかった多くの人たちが、薬はすべての病気を治すものではないことを証明しています。

医師が病を治すのではなく、カラダが病を治す。

これは、紀元前の医者であるヒポクラテスが残した言葉です。

ヒポクラテス
ヒポクラテス

ヒポクラテス
ヒポクラテスは紀元前460年ごろから370年ごろに存在した、古代ギリシャの医者です。「医学の父」、「医聖」、「疫学の祖」などと呼ばれる人物です。


彼は、「医師が病を治すのではなく、身体が病を治す」 と表現しました。

つまり、身体にはもともと 「治ろうとする機能」 があり、医師の役割というのは、その機能を補助することにすぎず、治療や医療行為というのは治る機能を補助するものでなければならない、としています。

間違っていた考えを正しく戻す時が来ているのかもしれません。


現在、医療は大きな壁にぶつかっています。

間違った方法では、間違った結果しか生まれません。もう一度、原点に戻るべきなのかもしれません。

人間の「治ろうとする機能」、それが免疫力。

紀元前のヒポクラテスが表現した「治ろうとする機能」。

当時はそれが何かは良くわからなかったとしても、人間の病気を治す上で大切なことは何かをよく理解し、本質を見抜いていたとも言えます。

多くの病気は、人間のカラダの機能が弱ることで生じる。


現代人の主な死因は、ガン、心疾患、脳血管疾患、肺炎です。これらは、日々の免疫機能の働きが弱まることで生じます。

ガン、心臓病、肺炎
ガン、心臓病、肺炎

免疫力とは、病気から守る機能であり、病気を治す機能でもある。

免疫が高まると病気が治り、免疫が弱ると病気になる。
免疫が高まると病気が治り、免疫が弱ると病気になる。

免疫力は、病気でない時は、病気から守る機能であり、病気になった時は、病気を治す機能とも言えます。

薬より優れたものは、人間のカラダそのもの?

薬の歴史よりも、はるかに長い年月をかけて進化させてきたカラダの機能こそ、世界最高のテクノロジーであると言えます。

人間のカラダの機能(免疫力)に、病気の種類は関係ない。


Aの薬がAの病気にしか使えないように、薬の作用は限定的でしたが、免疫力に病気の種類は関係ありません。

ガン、心臓病、肺炎
ガン、心臓病、肺炎


薬のような副作用も無い。

薬は、合成された化学物質であり、本来カラダにあってはならないものです。そのため、程度の差はあれ、何らかの副作用を伴います。

人間のカラダのもつ機能は、これまでの問題を一気に解決できる。


なぜなら、カラダのもつ力は、その人自身にとって最適に調整された力そのものであるからです。

カラダの機能をサポートする、新しい時代へ。

病気の種類に合わせて薬を作り続けてきた時代から、新しい時代に移行する時が来ています。

人間の手で治すのではなく、人間のカラダに治させる。


たくさんの薬や治療法が開発され、多くの人を助けることができました。

問題は、その方法では解決できない病気です。

免疫力をサポートできれば、もっと薬の数を減らすことができる。

これまで薬の無かった病気の新しい解決策にも利用できる可能性があります。

まとめ

これまでに、多くの薬が開発され、昔では助からなかった多くの病気を治すことができています。しかし、薬では治せない病気があります。

これからの医療には、人間のカラダのもつ力が必要不可欠。


今現在、薬の力で思うように治せず残っている病気というのは、人間のカラダでしか治せない病気なのかもしれません。

つまり、人間の免疫力をサポートすることが、現代医療の抱える問題を打破するカギとなります。

免疫力を高める様々な成分が研究されているのも、そういった成分に、科学者たちが未来を変える可能性を感じているからなのではないでしょうか。