自然の理を考えた時に、体に良いものというのは、人間が研究により導き出したものではなく、自然界で動物が自然に食べる食材であると言えます。
その食材とは、人間の手で加工していない自然界で手に入れた植物や動物などの新鮮な命そのもの。「加工された偽物の命ではなく、本当の命を食べること」で人間(動物)は健康を維持できるようにできています。
では、自然な食材を食べていれば人間は健康でいられるのかというと、そうではありません。特に自然界のライフスタイルから外れた人間の健康において、食事とは一つの要素であり、運動や睡眠、ストレス状況など人間のライフスタイルそのものを自然界での生活に近づけなければ健康を維持することはできないと考えられます。人間の場合、自然の理から外れているのは、食事の項目だけではありません。
食事に気を使っていなくても病気にならない人がいることや、現代よりもバランスのとれていない食事をしていた昔の時代の方が病気になる人が今よりも少なかったり、自然界の動物が毎日バランスのとれている食事をしていないにも関わらず健康を維持していることを考えると、他の要素に比べて食事というのは優先順位の低い物なのかもしれません。
病気の少ない時代と、病気の増え続ける現代社会を比較した時に、大きな変化とは、社会の構造(ルールや秩序)の変化であり、そこから導き出される自然界とのライフスタイルの最大のズレとは、社会のルールや秩序を守ることや、人間関係、金銭面で生じるストレスであるとも考えられます。
いずれにしても食事は健康を形成する重要な要素であるため、日々の食事を意識しつつ、ストレスの発散にも気を配ることが病気にならないために必要なことであると言えます。